映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』は日本と台湾の歴史的な繋がりを描いた後世に語り継がれる名作

今回は、『KANO 1931海の向こうの甲子園』（2014年）という台湾映画について紹介します。

日本統治時代の台湾から甲子園に出場し、準優勝した嘉義農林学校の偉業を描いた作品です。

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この記事の概要

1 KANO 1931海の向こうの甲子園の作品情報
2 KANO 1931海の向こうの甲子園の動画配信情報
3 KANO 1931海の向こうの甲子園の登場人物（キャスト）
4 KANO 1931海の向こうの甲子園のストーリー（あらすじ）
5 KANO 1931海の向こうの甲子園の感想や見どころ
6 おわりに

KANO 1931海の向こうの甲子園の作品情報

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タイトル	KANO 1931海の向こうの甲子園
公開	2014年
監督	馬志翔（マー・ジーシアン）
脚本	魏徳聖（ウェイ・ダーション）、陳嘉蔚（チェン・チャウェイ）
作品紹介	魏徳聖（ウェイ・ダーション）による日本統治時代3部作の第3作。日本統治時代の台湾から甲子園に出場した野球部の快挙を描く。

KANO 1931海の向こうの甲子園の動画配信情報

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（※配信情報は2023年5月時点のものです。）

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KANO 1931海の向こうの甲子園の登場人物（キャスト）

近藤兵太郎（永瀬正敏）	嘉義農林学校野球部監督。連敗続きの弱小野球部を率いて甲子園出場を目指す。
近藤兵太郎の妻（坂井真紀）	甲子園出場を目指す夫を支える。
濱田次箕（吉岡そんれい）	嘉義農林学校の農業教師。
八田興一（大沢たかお）	台湾南部でダム建設に尽力する。

KANO 1931海の向こうの甲子園のストーリー（あらすじ）

舞台は日本統治時代の台湾。

連敗続きの嘉義農林学校野球部の監督に、かつて強豪校を甲子園に導いた近藤兵太郎が就任。

近藤は、日本人、台湾人、原住民からなる部員たちを差別することなく、厳しい指導でチームを作り上げていく…。

KANO 1931海の向こうの甲子園の感想や見どころ

ここからは少しネタバレになります。

実話を元にした作品

映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』は、日本統治時代の台湾から甲子園に出場し、準優勝を果たした嘉義農林学校の実話をもとにした作品です。

弱小チームだった嘉農（嘉義農林）は、日本人の近藤監督（永瀬正敏）の指導と、日本人、漢人、原住民混成の選手たちの団結力で、台湾代表として甲子園に挑みます。

そこで見せた彼らの熱いプレーとスポーツマンシップは、観客や対戦相手からも敬意を得て、歴史に残る快挙となりました。

歴史的な背景

この映画は、野球だけでなく、日本統治時代の台湾の歴史や文化にも触れることができる感動的な映画です。日本と台湾の歴史的な繋がりを描きながら、人種や国籍を超えた友情や愛情を感じさせてくれます。

映画の中では、嘉義農林学校の近くに建設されたダムも重要な役割を果たしています。八田興一（大沢たかお）が建設を指揮したダムはその後の台湾の発展に大きく貢献することになります。映画は、このような歴史的背景をも反映しながら、甲子園出場とダム完成を、異なる民族が一つになって喜び合う姿が高揚感を持って描かれています。

迫りくる戦争の影

さらに、この映画は、迫りくる戦争の影を描くことも忘れていません。映画の舞台となっている1931年は、日本軍が満州を占領した満州事変が起こり、その後の日中戦争や太平洋戦争へと繋がるきっかけとなりました。

映画では、嘉農の選手たちや甲子園で対戦した選手が後に徴兵され戦地に派遣されていくことが示唆されています。これらの描写は、野球というスポーツが人々に夢や感動を与えた時代が、やがて戦争によって破壊されていく過程を暗示しています。甲子園で活躍した選手たちのその後の運命は、観る人に胸を締め付ける感情を呼び起こします。