台湾・高雄にある安倍晋三元首相の銅像について紹介します。
場所と行き方やなぜこの場所に設置されたのかを解説しています。
この記事の概要
台湾・高雄にある安倍晋三元首相の銅像の紹介
場所と行き方
故安倍晋三元首相の銅像は、台湾・高雄の紅毛港保安堂の敷地内にあります。紅毛港保安堂は、日本の軍艦と軍人が御神体として祀られている廟です。
保安堂へのアクセス方法は以下の通りとなります。
- MRT紅線草衙駅からタクシーで約8分程度。
- MRT紅線草衙駅、2番出口から徒歩約25分程度。
MRT紅線草衙駅は高雄国際機場駅の隣の駅です。保安堂まではバスで行くという方法もありますが、本数が少な過ぎるのであまりおすすめできません。私の場合は、行きは草衙駅からタクシーを利用し、帰りは草衙駅まで歩いて帰りました。
タクシーで行く場合
草衙駅からタクシーを利用する場合は、駅周辺にタクシーがたくさん走っていたので高確率で流しのタクシーを拾えると思います。万が一拾えない場合は、駅のすぐ正面にSKMパークというアウトレットモールがあるので、そこから乗ることができるはずです。
保安堂からの帰りは、タクシーをタイミングよく拾うことは難しいと思うので、待っておいてもらうか保安堂の人に呼んでもらうなどするとよいでしょう。もちろん、Uber、55688などの配車アプリを利用するという手もあります。
徒歩で行く場合
徒歩で行く場合は約25分程度と多少距離はありますが十分歩ける範囲内だと思います。駅からの道のりも分かりにくくはないです。
ただし、交通量の多い大通り沿いを歩いていくことになるので、安全のためにも歩道をちゃんと歩くようにしましょう。
なぜこの場所に設置されたのか?
台湾における安倍元首相の功績
台湾を重視し日台関係の強化に尽力した安倍晋三元首相は、台湾において重要な功績を残しました。とりわけ「台湾有事は日本有事」という発言は、日本と台湾の安全保障上の絆を象徴するもので、多くの台湾人に強い印象を与えました。安倍氏のこの発言は、台湾への深い関心と支持を示し、台湾の人々からの敬愛を集めるきっかけとなりました。
保安堂と安倍元首相の関係
紅毛港保安堂はもともと日本との関係が深い廟です。以前、保安堂の関係者がここに祀られている御霊を日本に返還するため、関係各所に働きかけを行っていた際に、唯一聞き入れてくれたのが安倍元首相だったのだそうです。しかし、新型コロナウイルスの影響で面会は延期となり、その後安倍氏が亡くなったため、この約束は果たされないまま終わりました。
銅像設置へ
安倍元首相が亡くなった翌日、保安堂では追悼会場が設置され、その後、有志の寄付により、安倍氏の銅像が製作される運びとなりました。この銅像は、安倍氏の台湾における貢献と支持に対して感謝を示すためのものです。2022年9月24日に除幕式が行われ、2023年には安倍昭恵氏や自民党の萩生田光一政調会長らも献花に訪れています。
見どころと感想
こちらが保安堂に設置されている安倍晋三元首相の銅像です。
等身大の銅像は非常によく似ています。台座には「台湾永遠的朋友」(台湾の永遠の友人)という言葉が刻まれています。
銅像の横にある大きな石には、2018年に台湾東部で地震が起きた際に安倍氏が直筆で送った「台湾加油」(台湾頑張れ)という言葉が刻まれています。
銅像設置のための資金はすべて弔問客からの寄付金でまかなわれているそうですが、銅像に当たる日を遮るようにして植えられている立派な松の木も例外ではありません。
安倍氏が一日中日に照らされれているのは可哀想だということで寄付金を募ったところすぐに集まったそうです。
保安堂拝殿内のパンフレットコーナーには安倍氏に関するものも置いてありました。
安倍氏の記念コインも販売されています。
日本の軍艦と軍人を祀る保安堂の由来とエピソードについては以下の記事で詳しく紹介しています。
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紅毛港保安堂の基本情報
安倍晋三元首相の銅像がある紅毛港保安堂の場所の地図と草衙駅からの経路は以下の通りです。
住所 | 高雄市鳳山區南成里國慶七街132號 |
電話 | +886 7 796 6198 |
営業時間 | 5:00~21:00 |
HP | https://www.facebook.com/king077966198/ |
おわりに
以上、台湾・高雄にある安倍晋三元首相の銅像についての紹介でした。
高雄へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。