京都にある京都府庁旧本館について紹介します。
1904年竣工の日本最古の現役官公庁建築です。
京都府庁旧本館の見どころと感想

京都府庁旧本館はどんなところ?
京都府庁旧本館は、1904年(明治37年)に竣工した、日本最古の現役官公庁建築であり、国の重要文化財にも指定されています。設計は京都府技師・松室重光によるもので、外観は左右対称のネオ・ルネサンス様式を採用し、中央部にドーマー窓を設けたマンサード屋根や繊細なペディメント装飾などが特徴的です。
内部には大理石の階段や精緻な木工装飾が施され、和洋折衷の美しい意匠が随所に見られます。庁舎と議場を一体化した構造は当時としては革新的で、近代庁舎建築の先駆けとも言えます。また、建物を囲む中庭には明治期の名庭師・小川治兵衛が手がけた庭園が広がり、春には枝垂桜が彩りを添えます。
京都府庁旧本館へのアクセス(行き方)
京都市営地下鉄烏丸線丸太町駅2番出口より徒歩約9分。
京都市営地下鉄東西線二条城前駅2番出口より徒歩約18分。
見どころ・感想
正面玄関には、優美なコリント式オーダーの柱が配され、それによって支えられたバルコニーが印象的なアクセントとなっています。

その堂々とした佇まいからは、西洋建築の格式と威厳が感じられます。

正面玄関を入ると大階段があります。

大理石の手すり部分には繊細な美しい彫刻が施されています。

旧議場は、現存する日本最古の議場として知られ、1969年まで実際に使用されていました。

高い天井と格調高い装飾が施された空間は、訪れる人に厳かな雰囲気と深い歴史を伝えています。
京都府庁旧本館の基本情報
京都府庁旧本館の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒602-8570 京都府京都市上京区薮ノ内町 |
見学時間 | 10:00~17:00 |
休み | 土、日、月、祝日、年末年始、他 |
HP | https://www.pref.kyoto.jp/rikatuyou/outline.html |
おわりに
以上、京都府庁旧本館についての紹介でした。
京都へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。