台北にある萬華林宅について紹介します。
日本統治時代の1932年に建設された地元名士の邸宅です。
萬華林宅の見どころと感想

萬華林宅はどんなところ?
萬華林宅は、日本統治時代の1932年に地元の名士であった林(Lin)家が建設した邸宅です。鉄筋コンクリート造を基盤に、台湾の伝統的な建築様式を取り入れつつ、西洋風の装飾や日本式の瓦屋根を組み合わせた外観は、和洋中が融合した折衷様式の好例といえます。
完成当時は萬華を代表する近代住宅として注目を集め、その後も地域のランドマーク的存在として親しまれていたようです。2000年には台北市の市定古蹟に指定され、現在は1・2階にスターバックスが入居し、歴史的建築を身近に体験できる場となっています。
3・4階部分の見学は、月・火・木曜日の14:00~16:00に行われています。
萬華林宅へのアクセス(行き方)
MRT板南線龍山寺駅2番出口より徒歩約5分。
台湾鉄路萬華駅より徒歩約3分。
見どころ・感想
萬華林宅は、三方を道路に囲まれた敷地に建ちますが、正面にあたる西園路一段側のファサードだけが特別に意匠を凝らしています。

淡い色調の洗い出し仕上げの壁面に木製の窓枠や装飾的なバルコニーを組み合わせ、華やかで端正な表情を見せる一方、側面や背面はレンガ造を主体としたより簡素な造りです。都市に向けた「見せる顔」と実用性を重視した側面とが対照をなす点に、この邸宅の特徴がよく表れていると言えます。
萬華林宅の基本情報
萬華林宅の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 台北市萬華区西園路一段306巷26号 |
HP | https://nchdb.boch.gov.tw/assets/advanceSearch/monument/20180305000003 |
おわりに
以上、台北・萬華林宅についての紹介でした。
台北へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。