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ルアンパバーンの托鉢を見に行こう※時間・場所・ルートを丁寧に解説【おすすめの穴場も判明】

ラオスの古都・ルアンパバーンでは、毎朝夜明け前に街が静まり返り、オレンジ色の袈裟をまとった僧侶たちが一列になって歩く神聖な儀式が行われます。それが「托鉢」と呼ばれる、ラオス仏教に深く根づいた伝統行事です。

この記事では、そんな托鉢の時間・場所・ルートをはじめ、見学の際に知っておきたいマナーや心得を丁寧に解説します。観光としてだけでなく、静かな祈りの時間に触れるひとときとして、ぜひ参考にしてください。

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ルアンパバーンで托鉢を見学する際に知っておきたいこと

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托鉢とは?

ラオス北部の世界遺産都市・ルアンパバーンでは、毎朝まだ薄暗い時間帯に、オレンジ色の袈裟をまとった僧侶たちが静かに列を成して街を歩く托鉢が行われています。これは上座部仏教の伝統儀式で、僧侶が信徒から食べ物を受け取り、その日の食事とするものです。信徒にとっては、僧侶に食を施すことで功徳を積み、心の浄化や善行を重ねる重要な行いとされています。

僧侶たちは一切の物を所有せず、毎朝の托鉢によって生活を成り立たせています。そのため、この儀式は単なる日課ではなく、僧侶と市民の信仰を結ぶ神聖な時間なのです。ルアンパバーンの町全体が静寂に包まれ、オレンジ色の列がゆっくりと進む光景は、訪れる人の心にも深く残ります。

開始時間の目安

托鉢は「日の出前後」に始まります。

  • 乾季(11月〜3月) 午前6時頃
  • 雨季(4月〜10月) 午前5時半頃

季節によって若干の差はありますが、いずれも夜明けとともに行われます。早朝の空気が澄んでおり、僧侶たちが寺院から静かに出てくる瞬間は非常に荘厳です。

観光で見学する場合は、開始30分前には現地に到着して待機しておくと安心です。町の中心部ではすでに多くの人が集まるため、落ち着いて見たい場合は少し外れたエリアを選ぶのもおすすめです。

主なルートと場所

ルアンパバーンには数多くの寺院があり、それぞれの僧侶が自分の寺から街へ托鉢に出ます。そのため、町のあちこちで儀式を見ることができますが、特に見やすいのは次のエリアです。

  • ワット・シェントーン(Wat Xieng Thong)周辺
    • ルアンパバーンを代表する寺院で、僧侶の行列も長く見応えがあります。観光客が多い場所でもあり、初めての人にはわかりやすいルートです。
  • サッカリン通り(Sakkaline Road)沿い
    • 旧市街のメインストリートで、早朝から托鉢を見ようとする人々が集まります。道沿いに宿泊施設も多く、宿から直接アクセスしやすいのが利点です。
  • 少し外れたローカルエリア
    • 観光地化された中心部に比べ、住宅地や学校近くのルートでは地元の人たちによる静かな托鉢が行われています。落ち着いた雰囲気で、より本来の姿に近い光景を見られます。

ルートは毎朝ほぼ同じですが、寺院ごとに出発時間や僧侶の人数が異なるため、どこで見るかによって印象が変わります。

見学時の注意事項

托鉢は観光ショーではなく、あくまで信仰儀式です。そのため、見学の際は敬意をもって行動することが大切です。

  • 静かに見守る
    • 会話や笑い声を控え、儀式の雰囲気を壊さないようにしましょう。
  • 写真撮影は控えめに
    • フラッシュを使うと僧侶や信徒の集中を妨げます。撮影する場合は距離を保ち静かに撮るのがマナーです。
  • 僧侶の列を遮らない
    • 列の前に出たり、横切ったりしないよう注意しましょう。
  • 服装に気をつける
    • 肩や膝が隠れる服装を選び、露出の多い格好は避けましょう。

観光客のマナー違反が問題視されることもあるため、儀式の神聖さを尊重する気持ちを忘れずに見学することが何より重要です。

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実際に見学したときの様子の紹介

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静かに見学できる穴場

ルアンパバーンで托鉢を見学する際に、一番中心地となるのが、ワット・シェントーン(Wat Xieng Thong)前から続くサッカリン通り(Sakkaline Road)沿いです。

この通りは僧侶たちの姿を多く見られるのはいいのですが、同時に、団体観光客も非常に多く訪れるため騒がしく、托鉢本来の雰囲気がやや感じにくいというデメリットがあります。

そこで今回は、サッカリン通りから1本メコン川側のクンスワー通り(Kounxoau Road)で見学することにしました。具体的にはTingkham Guest House(地図)というゲストハウスの前の交差点付近です。

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この場所では、クンスワー通りの1本通りを隔てたソティクンマーン通り(Xotikhoumman Road)沿いにあるワット・シェンムアン(Wat Xieng Mouane)から出て来る僧侶たちの姿を見られます。

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さらに、サッカリン通りからも僧侶たちが来るのでいくつもの托鉢の列を見ることができました。

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サッカリン通りに比べると、観光客の姿は圧倒的に少なく、静かに落ち着いて見学できるのも大きなメリットだと思います。

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印象に残った光景

この托鉢の中でとりわけ印象的だったのが、僧侶が受け取った食べ物の一部を、再び他者に分け与える光景です。

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特に貧しい人や子どもに食べ物を渡す場面がよく見られます。この行為は、僧侶が受けた布施を自らのものとせず、再び他者へ施すことで「功徳(善行)」を社会へと循環させるという、上座部仏教の慈悲の精神を体現したものです。

つまり托鉢とは、信徒→僧侶→社会へと感謝と施しの心がやさしくつながっていく行いで、「施す」「受ける」「分ける」が一体となった、ラオス仏教の慈悲と共同体意識を象徴する美しい儀式なのです。

おわりに

ルアンパバーンの托鉢は、ラオス仏教の精神を象徴する美しい朝の儀式です。

観光として見るだけでなく、その背後にある「慈悲」や「功徳の循環」という考え方を知ることで、ルアンパバーンの托鉢はより深い感動を与えてくれるはずです。

ぜひ早起きをして、この神聖な時間を体験してみてください。

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