ベトナム・ハノイにあるD67作戦司令部について紹介します。
ベトナム戦争中、北ベトナムの戦略拠点となった施設です。
この記事の概要
D67作戦司令部の見どころと感想
D67作戦司令部はどんなところ?
D67作戦司令部は、ハノイのタンロン遺跡内にある、ベトナム戦争中に重要な役割を果たした施設です。1967年、北ベトナム軍がアメリカの空爆から指導部を守ることを主目的に建設したこの施設は、政治局や中央軍事委員会が作戦計画を立てるための拠点として使用されました。
外観は平凡な建物ですが、内部は軍事用途を念頭に設計されています。砂を挟んだ三層構造の屋根や厚さ60cmの壁、そして爆撃に耐えるための頑丈な鉄製ドアなど、徹底した防御設備が備わっています。
この施設では、1975年のベトナム統一を決定づけた重要な会議が行われるなど、国の歴史を形作る歴史的な舞台となりました。
D67作戦司令部へのアクセス(行き方)
ホーチミン廟から徒歩約13分程度。
文廟から徒歩約13分程度。
見どころ・感想
地上部分
建物の地上部分には会議室がありここで重要な会議が数多く開催されました。
地上部分にはヴォー・グエン・ザップの執務室もあります。
こちらはヴァン・ティエン・ズンの執務室です。
当時の遺物なども多く展示されています。
地下部分
建物の入り口前の両側には地下に降りるための階段があります。
地下室入口の分厚い鉄製の扉は原子爆弾にも耐えられると言われています。
地下9mに位置する地下施設には会議室などがあり、緊急時には避難所としても利用されました。
当時の地図などがそのまま残されており、ベトナム戦争時代の緊迫感が伝わってきます。
その他
D67作戦司令部のすぐ近くには当時のマンホール型の防空壕が再現されている場所もありました。
また当時のプロパガンダアートも多く展示されていました。
タンロン遺跡は、王朝時代のベトナムの歴史に興味がある人だけでなく、ベトナム戦争に関心がある人にとっても重要な学びの場となっています。
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D67作戦司令部の基本情報
D67作戦司令部(タンロン遺跡)の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 19C Hoang Dieu Street, Dien Bien Ward, Ba Dinh District, Ha Noi, Vietnam |
開館時間 | 8:00~17:00 |
入場料 | 10万ドン |
HP | https://hoangthanhthanglong.vn/en |
上記はタンロン遺跡の情報です。D67作戦司令部はタンロン遺跡内にあり、入場料はタンロン遺跡の入場料に含まれます。
おわりに
以上、D67作戦司令部についての紹介でした。
ハノイへ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。