神戸にある神戸税関について紹介します。
「帝国の大玄関番」と評された1927年竣工の近代建築です。
神戸税関の見どころと感想

神戸税関はどんなところ?
神戸税関は1868年に兵庫運上所として設置され、1873年に神戸税関と改称されました。現在の庁舎は1999年に完成した三代目で、1927年竣工の二代目庁舎の一部を保存・活用するかたちで新館が増築されました。二代目庁舎は「帝国の大玄関番たる税関として決して恥ずかしからぬ近代式大庁舎」と評され、花崗岩と煉瓦で構成された重厚な外観や、三方向に時計を配した塔屋などを特徴としています。
新館は旧館の意匠や構造に合わせて設計されており、低層部は旧館と連続するデザイン、高層部には船をイメージした現代的な造形が取り入れられています。庁舎中央には中庭が設けられ、旧館の柱や石材が再利用されており、歴史的要素と現代建築が調和した空間が構成されています。建物は阪神・淡路大震災からの復興の一端を担い、複数の建築賞を受賞しています。
神戸税関へのアクセス(行き方)
神戸新交通ポートアイランド線貿易センター駅より徒歩約10分。
各線三宮駅、三ノ宮駅より徒歩約15分。
見どころ・感想
受付(入口にいる守衛さん)で手続きすれば、一部建物内部の見学も可能です。

こちらはかつての正門(現東門)のエントランスホールです。

3階まで吹き抜けとなった美しい空間です。

床のモザイクタイルの意匠も素敵です。

神戸税関が映画・ドラマのロケ地になったことも紹介されています。

映画『海賊とよばれた男』(2016年)、NHK連続テレビ小説『まんぷく』(2018年)、映画『アルキメデスの大戦』(2019年)など。
こちらは新庁舎増築の際に設けられた中庭です。噴水やベンチには旧館の建材が再利用されています。

税関の仕事を紹介する広報展示室もあります。

こちらはブランド物の本物と偽物を紹介するコーナー。全く見分けがつきません。

こちらは税関イメージキャラクターのカスタム君。

カスタム君は横浜税関に行ったときにも見かけました(笑)。

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神戸税関の基本情報
神戸税関の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒650-0041 兵庫県神戸市中央区新港町12-1 |
開館(見学)時間 | 平日 8:30~17:00 土日祝 9:00~16:30 |
休み | 年末年始 |
HP | https://www.customs.go.jp/kobe/ |
おわりに
以上、神戸税関についての紹介でした。
神戸へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。