東京都千代田区にある九段会館テラスについて紹介します。
1934年竣工の建物を一部保存・再生した複合ビルです。
九段会館テラスの見どころと感想
九段会館テラスはどんなところ?
九段会館テラスは、歴史的建造物の旧九段会館を一部保存しながら再建された複合ビルです。
1934年に竣工した九段会館は、当初、軍人会館として帝国在郷軍人会の主導で建設され、軍人の宿泊施設やホールとして利用されていました。1936年の二・二六事件の際には、戒厳司令部が設置されるなど、歴史的な出来事の舞台となったことでも知られています。
戦後はGHQに接収され、アーミーホールとして使用された後、1957年に九段会館として再開業し、結婚式場や宿泊施設としても広く利用されました。しかし、2011年の東日本大震災で天井崩落事故が発生し、営業が停止されました。
2022年に九段会館テラスとして再開業し、登録有形文化財に指定されている旧建物の一部を保存しつつ、現代的な高層ビルとして生まれ変わりました。オフィス、宴会場、結婚式場のほか、飲食店などのテナントも入居し、一般の人の利用も可能となっています。
九段会館テラスへのアクセス(行き方)
東西線・半蔵門線・都営新宿線九段下駅(4番出口)より徒歩約1分。
見どころ・感想
こちらが九段会館テラスの外観です。前方に見られるのが保存棟、後方に見られるのが地上17階建ての新築棟です。
保存棟は、洋風建築に和風の瓦屋根を載せた帝冠様式というスタイルが採用されているのが特徴です。
新旧ともに垂直性が強調されたデザインが採用され、調和が保たれているのが分かります。
こちらは正面エントランスです。上部には鬼神面のレリーフが復元されています。
玄関を入った先にある通路には、レトロな雰囲気の照明や床のタイルが見られます。
重厚な雰囲気の階段も残されています。
こちらは保存部分から新築部分へと繋がっていくプラザと呼ばれる空間です。新旧の違和感が全くありません。
5階にはカフェと屋上庭園があります。
九段会館テラスの基本情報
九段会館テラスの場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒102-0074 東京都千代田区九段南1丁目6-5 |
営業時間 | 施設により異なる |
公式HP | https://kudan-kaikan-terrace.jp/ |
おわりに
以上、九段会館テラスについての紹介でした。
東京都千代田区へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。