大阪市にあるピースおおさか(大阪国際平和センター)について紹介します。
大阪空襲を今に伝える平和学習施設です。
ピースおおさか(大阪国際平和センター)の見どころと感想

ピースおおさか(大阪国際平和センター)はどんなところ?
ピースおおさか(大阪国際平和センター)は、大阪城公園の一角にある平和学習施設です。大阪空襲の記憶を次の世代に伝えることを目的として設立されました。館内では、空襲による被害の実態や当時の人々の暮らし、戦後の復興までを、当時の写真や遺物、資料・映像を通して学ぶことができます。
防空壕を再現した展示や体験者の証言映像、子ども向けの学習コーナーなども充実しており、あらゆる年齢の方が戦争の悲惨さと平和の大切さを実感できるよう工夫されています。空襲を体験した方々が描いた絵や残した手紙の展示は、単なる記録以上に生々しく心に訴えかけてきます。
ピースおおさか(大阪国際平和センター)へのアクセス(行き方)
Osaka Metro中央線・長堀鶴見緑地線・JR大阪環状線森ノ宮駅1番出口より徒歩約3分。
Osaka Metro谷町線・中央線谷町四丁目駅10番出口より徒歩約13分。
見どころ・感想
展示室は2階、1階、3階の順番に回ると時系列に見学できます。
展示室A(2階)|焼き尽くされた大阪
1945年の大阪大空襲によって焦土と化した街の様子を、被災写真や遺物などで再現しています。空襲の衝撃を肌で感じることができる空間です。

焼け跡の街並みや被弾した遺品からは、戦争の現実が強く伝わってきます。

展示室B(2階)|戦争への道とその背景
日清・日露戦争から太平洋戦争まで、日本が戦争に突き進んだ歴史を映像や年表でわかりやすく解説しています。

新兵器の登場による被害の拡大や、大阪が軍事都市へと変わっていく様子も視覚的に学ぶことができます。
展示室C(2階)|戦時下の大阪の暮らし
空襲に備えながら生活した市民の苦労を、当時の民家や教室を再現して紹介しています。

戦時中の教育や集団疎開の苦労など、当時の子供たちの暮らしぶりが分かる展示になっています。

女学生の日記や赤紙などの資料も展示されており、子どもの目線から見た戦時中の現実が語られています。
大阪空襲の証言と体験画の回廊
2階から1階展示室へつながるスロープの壁には、実際に大阪空襲を体験された方による証言と絵画が展示されています。
どの証言も生々しく訴えかけてくるものがあります。
絵画についてもひとつひとつ見入ってしまいます。
展示室D(1階)|大阪大空襲の実態
焼夷弾の模型やジオラマ、映像を通して大阪空襲の全貌を体感できます。

こちらは焼夷弾の破壊力を解説する展示です。

10人程が入れる防空壕が再現されており、空襲時の防空壕体験が出来るようにもなっています。
空襲警報や人の叫び声、焼夷弾が落ちて炎が燃え広がる様子などが音と光でリアルに再現され、当時の緊張感と恐怖を生々しく体感出来ます。怖いです。

展示室E(3階)|戦後の大阪の再生
敗戦から立ち直り、高度経済成長期を迎える大阪の歩みを紹介しています。

住宅難や闇市などの苦難の時代を経て、復興を遂げていく人々の力強さが記録と共に語られています。
復興期においては、文化活動も大きな力になりました。

展示室F(3階)|未来への問いかけ
現在も続く世界の紛争や核の脅威に目を向け、平和への取り組みを考える展示です。

「何ができるか」を来館者に問いかける空間となっており、自ら行動を起こすきっかけを与えてくれます。
ピースおおさか(大阪国際平和センター)の基本情報
ピースおおさか(大阪国際平和センター)の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒540-0002 大阪府大阪市中央区大阪城2-1 |
営業時間 | 9:30~17:00 |
休み | 月曜日、年末年始、国民の休日の翌日、他 |
入館料 | 250円 |
公式HP | https://www.peace-osaka.or.jp/ |
おわりに
以上、ピースおおさか(大阪国際平和センター)についての紹介でした。
大阪へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。