京都にある新風館について紹介します。
レトロとモダンの融合が見事な、歴史的建造物を再生した複合商業施設です。
新風館の見どころと感想
新風館はどんなところ?
新風館は、京都市中京区に位置する複合商業施設で、1926年に竣工した京都中央電話局の建物を基にしています。この建築は、近代建築の先駆者である吉田鉄郎によって設計され、当時は電話交換施設として利用されました。レンガ造りの外観とアーチ型の窓が特徴的で、シンプルで重厚なデザインがモダニズム建築の影響を色濃く残しています。京都市の登録有形文化財第1号にも指定されており、建築的にも歴史的にも重要な価値を持っています。
2001年には、建物の一部を保存しつつ、リチャード・ロジャースの設計によって商業施設・新風館として再開発されました。この再開発では、電話局の外観を維持しながら、内部にモダンな鉄骨フレームを導入し、新旧の融合を意識したデザインが採用されました。建物中央の中庭を囲むようにL字型とコの字型の構造が組み合わさり、商業施設としての機能が付加されています。
その後、2016年に一度閉館し、再度の改装を経て2020年に複合施設として再オープンしました。この新生・新風館には、アジア初のエースホテルやミニシアター・アップリンク京都などが加わり、さらに魅力的な施設となりました。建築家・隈研吾が手がけたデザインは、木組みを取り入れた和の要素とモダンなレンガの外観が融合し、京都の伝統的な景観と現代的な感覚を両立させています。
新風館へのアクセス(行き方)
京都市営地下鉄烏丸線・東西線烏丸御池駅南改札口直結。
阪急京都線烏丸駅21番出口より徒歩約9分。
京都市営地下鉄烏丸線四条駅21番出口より徒歩約12分。
見どころ・感想
こちらは烏丸通側から見た外観です。茶褐色のタイルがレトロで重厚な雰囲気を醸し出しています。
外壁に設置された「近畿電気通信局管内自動式電話交換創始ゆかりの地」というパネルが建物の歴史を伝えています。
こちらは建物の北側・姉小路通から見た外観です。
アーチ形の入口は人気の写真撮影スポットとなっていました。
増築された東側は商業施設のエントランスになっています。
ショップが並ぶアーケードは路地のような雰囲気で中庭につながっています。
敷地の中央部に設けられた中庭は緑豊かな素敵な空間になっていました。
新風館の基本情報
新風館の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒604-8172 京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2 |
電話 | 0755856611 |
営業時間 | 11:00~20:00 ※店舗により異なる |
公式HP | https://shinpuhkan.jp/ |
おわりに
以上、新風館についての紹介でした。
京都へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。