東京都江東区にある田河水泡・のらくろ館について紹介します。
この記事の概要
田河水泡・のらくろ館の見どころと感想
田河水泡・のらくろ館はどんなところ?
東京都江東区森下文化センター内にある田河水泡・のらくろ館は、戦前の国民的人気漫画「のらくろ」とその作者である田河水泡の作品や遺品などを展示する資料館です。
漫画「のらくろ」は、身寄りのない野良犬・のらくろが猛犬連隊という犬の軍隊に入営し活躍する物語で、雑誌『少年倶楽部』に1931年から1941年まで10年にわたり連載されていました。
田河水泡・のらくろ館へのアクセス
都営新宿線・大江戸線森下駅A6出口より徒歩約8分。
都営大江戸線、東京メトロ半蔵門線清澄白河駅A2出口より徒歩約8分。
行き方・見どころ・感想
最寄り駅である森下駅、清澄白河駅からのらくろ館へ向かう途中にはのらくロード(高橋商店街)があります。
この通りにはいたるところにのらくろのイラストが溢れています。
こちらがのらくろ館のある森下文化センターです。
館内に入るとたくさんののらくろのイラストが出迎えてくれます。
のらくろが紹介する江東区マップ。
そしてこちらが田河水泡・のらくろ館です。
こののらくろ館では、深川の地で生まれ育った田河水泡と彼の代表作である「のらくろ」に関する展示が行われています。館内では、のらくろの単行本や原画が展示されているだけでなく、田河氏の書斎も再現されています。
展示を通じて初めて知ることとなったのは、田河水泡が小林秀雄と義兄弟の関係にあったという事実(田河氏は小林氏の妹と結婚)でした。そして、その縁で語られたのらくろにまつわる逸話は非常に印象的です。
のらくろというのは、実は、兄貴、ありゃ、みんな俺の事を書いたものだ
田河氏が義兄の小林氏に語ったというこの言葉には深い意味が込められているように思います。この言葉を念頭に置いて、展示内で触れられている田河氏の生い立ちや軍隊生活の紹介などを見ると、その言葉の意味がより鮮明に理解できるものとなります。
小さな資料館ですが、「のらくろ」がどのようにして生まれ、育まれてきたのかに迫ることができ、その裏側に潜むストーリーにも触れることのできる場所でした。
田河水泡・のらくろ館の基本情報
のらくろ館の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒135-0004 東京都江東区森下3丁目12-17 森下文化センター1階 |
開館時間 | 9:00~21:00 |
休館日 | 第1・3月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始 |
入館料 | 無料 |
公式HP | https://www.kcf.or.jp/morishita/josetsu/norakuro/ |
おわりに
以上、田河水泡・のらくろ館についての紹介でした。
深川周辺へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。