ベトナム・ハノイにあるベトナム国立歴史博物館について紹介します。
美しい建築にも注目したい見応えのある博物館です。
この記事の概要
ベトナム国立歴史博物館の見どころと感想

ベトナム国立歴史博物館はどんなところ?
ベトナム国立歴史博物館は、ハノイ中心部に位置する同国最大規模の歴史博物館で、古代から近現代までの歴史を2つの建物で体系的に紹介している点が特徴です。
本館(チャンティエン通り側)は、1932年に建てられたインドシナ様式の美しいコロニアル建築で、先史時代の遺物や青銅器文化、歴代王朝の美術品など、ベトナムの古代~近代までの歩みを豊富な展示物で辿ることができます。
一方、別館(チャンクアンカイ通り側)は 1917年に建てられたフランス統治時代の税務署を利用した建物で、植民地時代から独立・革命、20世紀の社会変動までを扱う近現代史の展示が行われています。両館を巡ることで、ベトナムの歴史を文化・政治の両面から理解することができます。
ベトナム国立歴史博物館へのアクセス(行き方)
ハノイ歌劇場から徒歩約3分程度。
ホアロー収容所から徒歩約20分程度。
見どころ・感想
本館
本館は1932年に建てられたインドシナ様式の建物で、八角形の屋根や黄色い外壁がひときわ目を引きます。

東洋的な意匠とコロニアル建築が巧みに融合しており、ハノイでも特に美しい建築物のひとつとして知られています。

建物内部も見事でシャンデリアが吊るされた吹き抜け空間は豪華な格式のある雰囲気でした。

1階は先史時代から王朝時代にかけての出土品が中心に展示されています。

2階は王朝後期から近世にかけての展示が中心となっています。

こちらはチャンパ王国のヒンドゥー教彫刻です。

この巨大な亀の石碑(レプリカ)は、1433年に建立された石碑を再現したもので、レ・ロイの功績をたたえる碑文が刻まれています。

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別館
別館(旧革命博物館)は1917年に建設されたフランス様式のコロニアル建築で、整然とした窓の配置や落ち着いた色調が特徴的です。

もとは庁舎として使われていたため、端正で重厚感のある外観が現在もそのまま残り、本館とは異なる魅力を感じさせます。

別館では、19世紀末から20世紀にかけてのベトナム近代史を扱い、植民地支配、独立運動、革命、そして戦争へと至る激動の時代を資料によってたどることができます。

日本軍(Japanese fascist troops)の仏印進駐についても、その支配の歴史の中に位置づけられていました。

こちらの展示は、1945年9月2日にハノイのバーディン広場でホー・チ・ミンが独立宣言を読み上げた歴史的瞬間を再現したものです。

1954年のディエンビエンフーの戦いに関する展示では、実際に使われた武器や破損した装備品が並んでいます。

ベトナム戦争時代の展示も多くありました。

ベトナム国立歴史博物館の基本情報
ベトナム国立歴史博物館の場所の地図は以下の通りです。
| 住所 | 1 Trang Tien & 216 Tran Quang Khai |
| 入場料 | 40,000ドン |
| 開館時間 | 8:00~12:00/13:30~17:00 |
| 休館日 | 月曜日 |
おわりに
以上、ベトナム国立歴史博物館についての紹介でした。
ハノイへ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。