台湾・台南市にある烏山頭ダムに行って来ました。
詳しい行き方や実際に観光した時の様子を紹介します。
この記事の概要
烏山頭ダムとは?
台湾の台南市官田区に位置する烏山頭ダムは、日本の水利技術者・八田與一の監督の元、1930年に完成したダムです。アメリカのフーバーダムが完成するまでは世界最大のダムでした。
このダムの完成により、干ばつと水害で食物が収穫できなかった嘉南平原が台湾最大の穀倉地帯へと生まれ変わりました。
烏山頭ダムの基本情報
名称 | 烏山頭ダム風景区 |
住所 | 台南市官田区烏山頭里嘉南68-2号 |
営業時間 | 8:00~17:30 |
休み | 無休 |
入場料 | 100元 |
HP | https://wusanto.magicnet.com.tw/(中国語) |
烏山頭ダムへの行き方
烏山頭ダムがあるのは台南です。そのため、台南や高雄などを拠点にして行くのが一般的ですが、新幹線を利用すれば台北から日帰りで行くことも可能です。実際に私も台北から日帰りで行きました。
いずれにせよ、まずは台南へと移動します。そして、そこからダムへの主な移動手段は以下の3つとなります。
- バス
- 専用車をチャーター
- タクシーをチャーター
以下、ひとつずつ見ていきましょう。
バス
隆田駅(台鉄)から橘10バス、善化駅(台鉄)から橘4バスで烏山頭ダムへ行くことが出来るようです。
しかし、バスを利用する場合、到着後は徒歩で回ることが前提となりますが、烏山頭ダム風景区内は広大です。自力ですべて歩いて回るのは非現実的なのであまりおすすめできません。
専用車をチャーター
台南駅や台南のホテルから専用車を1日もしくは半日チャーターして直接烏山頭ダムを回ってもらうという方法もあります。
料金がやや割高になりますが、滞在先のホテルなどから直接送り迎えしてもらうことができるので楽です。
コースは自分の好きなようにアレンジできるので、烏山頭ダム以外の場所も合わせて回ってもらうこともできます。
KKdayやKlookなどでチャーター車の予約が出来ます。
- 台湾発の現地オプショナルツアー予約サイト。
- 世界各地の現地ツアー・アクティビティが豊富。
- レビュー・口コミが見れる。
- 香港発の現地オプショナルツアー予約サイト。
- 世界各地の現地ツアー・アクティビティが豊富。
- ポイント制度あり。
タクシーをチャーター
隆田駅(台鉄)からタクシーをチャーターして直接烏山頭ダムを回ってもらうという方法もあります。
これは、烏山頭ダムの最寄り駅の隆田駅から、風景区内の主要スポットを回ってもらい、再び駅に送り届けてもらうというものです。今回私はこの方法で行きましたが、料金は2時間で1,000元でした。協定価格だと思うのでどのドライバーでもたぶん一緒です。
この方法のいいところは、隆田駅まで自力で行きさえすれば、あとはすべてタクシーで回ってもらえるところです。ドライバーは地元の方なので、風景区内の案内すべきポイントは分かっているのでスムーズです。
効率的に楽して回りたいという方は専用車をチャーターして行くのもいいと思いますが、個人的にはこちらの方法がおすすめです。詳しい行き方は以下で解説しています。
烏山頭ダム観光の様子を紹介
それでは実際に烏山頭ダムを観光した際の様子を紹介したいと思います。
今回私は台北駅から出発したので、新幹線で台南駅(高鉄)に到着してから、ダムを見学して戻ってくるまでの流れをお伝えします。
台南駅から隆田駅へ
新幹線で台南駅(高鉄)に到着したら隆田駅(台鉄)を目指します。台南駅から隆田駅への行き方は以下の通りです。
台南駅(高鉄)
徒歩約5分
沙崙駅(台鉄)
沙崙線で約25分
台南駅(台鉄)
縦貫線で約30分
隆田駅(台鉄)
運行本数が少ないため(20~30分に1本程度)、待ち時間も多少考慮する必要があります。
台南駅(高鉄)から沙崙駅へ
台南駅(高鉄)に到着したら、徒歩約5分程度の場所にある沙崙駅(台鉄)に移動します。
沙崙駅から台南駅(台鉄)へ
沙崙駅から台南(台鉄)行きの電車に乗ります。台南駅までは約25分程度です。
台南駅(台鉄)から隆田駅へ
台南駅で隆田行きの電車に乗り換えます。隆田駅までは約30分程度です。
烏山頭ダム観光スタート
隆田駅に到着したら、出口左手にあるタクシー乗り場に向かいましょう。
日本人の観光客だと分かれば向うから近づいてくると思います。話しかけてきたドライバーに「ウサントウ」と一言つぶやいたら、すぐにこちらの意図を理解したようで、スマホの翻訳アプリを使って、2時間いろいろ回って1,000元と言われたので承諾し車に乗り込みました。1分もかからず交渉成立です(笑)。
八田技師記念室
入場ゲートで入場料100元を払い、まず連れて来てもらったのは八田技師記念室です。
八田技師記念室は八田與一の功績を伝える小さな記念館で、当時のダム建設の写真や八田氏の思い出の品が展示されています。
記念室の脇には旧放水口がありこちらも見学できます。
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虹の吊り橋
続いてやってきたのは虹の吊り橋という巨大な吊り橋です。
橋の下は余水吐と呼ばれ、ダムが増水した際に余剰水を流す通路となっているようです。
烏山頭ダム
次はいよいよいダムの全貌を見渡せる堰堤へとやってきました。
烏山頭ダムは、俯瞰すると入り組んだ地形が緑色の珊瑚のように見えることから珊瑚潭とも呼ばれています。
エメラルドグリーン色のとても綺麗な水面です。
八田與一銅像
ダム近くの小高い丘の上に八田與一の銅像が設置されています。
銅像の後ろには八田與一夫妻のお墓もあります。
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蒸気機関車
銅像のすぐ近くにはダム建設時に使用された蒸気機関車が置かれています。この機関車はベルギー製のようです。
八田與一紀念公園
最後に訪れたのは八田與一紀念公園です。
八田與一の功績を紀念して作られた公園内には、当時八田氏らが暮らしていた家屋が復元されています。
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隆田駅から台南駅へ
烏山頭ダムを後にし、隆田駅まで送り届けてもらったらすべて終了です。所要時間は約90分程でした。
あとは隆田駅から台南駅へと来た道を戻りましょう。
今回お世話になったドライバーの方は、ガイドまではできませんが、毎回車を停車すると一緒に降りて見どころまで歩いて案内してくれるなどとても親切な方でした。1,000元は安い金額ではないですが十分納得のいくサービスでした。
おわりに
以上、今回は台湾・台南市にある烏山頭ダムに行って来たときの様子の紹介でした。
これから行こうと考えている人は参考にしてみてください。