台湾・高雄にある高雄市忠烈祠(旧高雄神社)について紹介します。
日本統治時代のこの場所には高雄神社があり、狛犬や大東亜戦争完遂祈願碑などの遺構が現在も残っています。
この記事の概要
高雄市忠烈祠(旧高雄神社)の見どころと感想
高雄市忠烈祠(旧高雄神社)はどんなところ?
高雄市忠烈祠は、高雄市西部・寿山の中腹に位置する中華民国建国および国共内戦・抗日戦争等で戦没した烈士(英霊)を祀る宗教施設です。
日本統治時代のこの場所には高雄神社が存在していました。戦後、神社建築は忠烈祠に転用および撤去されましたが、現在も一部の遺構が残っています。
高雄市忠烈祠(旧高雄神社)へのアクセス(行き方)
MRT橘線西子湾駅、LRT哈瑪星駅から徒歩約20分程度。
MRT橘線西子湾駅、LRT哈瑪星駅からタクシーで約8分程度。
見どころ・感想
忠烈祠
こちらは忠烈祠正殿へと続く階段を登った先にある牌坊です。
牌坊を抜けると正殿大門があります。
大門を抜けた先に正殿があります。中国式の立派な建築です。
廻廊には、国共内戦・抗日戦争等のパネルが展示されています(一部日本語での説明もあり)。
孫文のパネル。
盧溝橋事件のパネル。
中国軍による日本軍武装解除のパネル。
旧高雄神社
現在、忠烈祠が建てられているこの場所には、日本統治時代には高雄神社が鎮座していました。高雄神社は、戦後、忠烈祠に建て替えられましたが、現在でも当時の遺構を見ることができます。
旧市街から参道を登ってくると大きな鳥居に差し掛かります。現在は中華風のデザインに作り変えられていますが、かつてもこの場所には大鳥居がありました。
鳥居を抜けると本殿へと続く階段が現れます。
階段の手前には一対の石灯篭が設置されており、「大東亜戦争完遂祈願」という文字が刻まれているのが見て取れます。
よく見ると「奉献」という文字が消されているのも分かります。「大東亜戦争完遂祈願」という言葉も戦後一度は消されたようですが、近年になって復元されたようです。
階段のふもとには一対の狛犬が設置されています。
それぞれの狛犬の台座部分の「旌忠」「揚烈」という言葉は戦後になって刻まれてものです。
階段から上の本殿などは上記で紹介したように、忠烈祠に建て替えられているため神社時代の姿をほとんど残していませんが、一部現存する石灯篭などからは当時の面影をかすかに見て取ることができます。
以下は旧打狗駅故事館に展示されていたパネルですが、当時の高雄神社(写真左)とその前身である打狗金刀比羅神社(写真右)の様子が紹介されています。
左の写真では当時大勢の人たちが参拝や観光に訪れていたことが分かります。ここは見晴らしのいい高台にあるため眺めのよさは今も昔も変わっていないことでしょう。
忠烈祠の入口すぐ手前にはLOVEモニュメントで有名な寿山情人観景台があり人気の写真撮影スポットになっています。
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高雄市忠烈祠(旧高雄神社)の基本情報
高雄市忠烈祠(旧高雄神社)の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 高雄市鼓山区忠義路32号 |
電話 | +886-7-5210368 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
公式HP | https://kms.kcg.gov.tw/ |
おわりに
以上、高雄市忠烈祠(旧高雄神社)についての紹介でした。
高雄へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。