横浜にあるKN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)について紹介します。
日本初の全鉄筋コンクリート造の建物です。
この記事の概要
KN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)の見どころと感想

KN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)はどんなところ?
KN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)は、1911年(明治44年)に三井物産横浜支店の事務所棟として建設された、日本初の全鉄筋コンクリート造りのオフィスビルです。設計は遠藤於菟(えんどうおと)と酒井祐之助が担当し、関東大震災や戦災を耐え抜いた堅牢な建築として評価されています。1927年(昭和2年)には2号館が増築され、現在の姿となりました。2013年には「KN日本大通ビル」に改称されましたが、歴史的価値の高い外観や内装はそのまま維持されています。
建築的には、シンプルな白いタイル張りの外観が特徴で、当時としては非常にモダンなデザインでした。屋根は平坦なフラットルーフを採用し、鉄筋コンクリートの耐震性を活かした設計がなされています。館内にはレトロな手動扉式エレベーターや地下の大型金庫など、往時を偲ばせる設備も残っています。背後には1910年築のレンガ倉庫がありましたが、2015年に惜しまれつつ解体されました。
現在もオフィスビルとして活用されており、歴史と機能性が調和した横浜の貴重な建築遺産となっています。
KN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)へのアクセス(行き方)
みなとみらい線日本大通り駅2出口より徒歩約2分。
JR京浜東北線・根岸線・横浜市営地下鉄関内駅より徒歩約10分。
見どころ・感想
建物の左側が1911年に建てられた1号館で、右側が1927年に増築された2号館です。初めから一つの建物であるかのような統一感があります。

日本大通り側にある正面玄関は増築時に新たに設けられたものだそうです。

KN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)の基本情報
KN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒231-0021 神奈川県横浜市中区日本大通14 |
おわりに
以上、KN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)についての紹介でした。
横浜へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。