金沢にある石川県政記念しいのき迎賓館について紹介します。
1924年竣工の旧石川県庁舎本館を再生した文化複合施設です。
この記事の概要
石川県政記念しいのき迎賓館の見どころと感想

石川県政記念しいのき迎賓館はどんなところ?
石川県政記念しいのき迎賓館は、1924年に竣工した旧石川県庁舎をリノベーションし、2010年に文化複合施設として再生された建物です。
設計は国会議事堂の建設にも関わった矢橋賢吉によるもので、石川県内では初の本格的な鉄筋コンクリート造の建物です。外観に施されたクラッチタイルが、重厚かつ端正な佇まいを演出しています。
リニューアルでは、歴史的な南面を保存しつつ、北面にはガラス張りの現代的な空間が増築され、金沢城の石垣を望む開放的な景観が生まれました。シンボルの「堂形のシイノキ」と共に、歴史的建造物を活かした公共空間として、観光や交流の拠点となっています。
石川県政記念しいのき迎賓館へのアクセス(行き方)
北陸鉄道バス香林坊(アトリオ前)下車、徒歩約5分。
見どころ・感想
正面玄関前に立つ2本のシイノキは「堂形(どうがた)のシイノキ」と呼ばれています。

樹齢約300年と推定されるこのシイノキは、国の天然記念物に指定されています。かつてこの地に京都の三十三間堂を模した堂形の的場があったことから、堂形と呼ばれるようになったと言います。

正面玄関は垂直性を強調した端正なデザインが特徴です。

赤い絨毯が敷かれた大理石の中央階段には、県庁時代の重厚な雰囲気が残されています。

階段の踊り場には、漆の石川県地図が展示されています。

3階へ上がる階段の踊り場からは美しいステンドグラスを見ることができます。

吹き抜けの明るい空間は北側の増築部分で、旧庁舎の重厚さとは対照的な印象を与えます。

北側の全面ガラス越しには、金沢城の石垣と芝生広場が広がります。開放的な設計により、歴史ある城郭の風景との調和が生まれています。

石川県政記念しいのき迎賓館の基本情報
石川県政記念しいのき迎賓館の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒920-0962 石川県金沢市広坂2丁目1番1号 |
営業時間 | 9:00~22:00 |
休み | 年末年始 |
入館料 | 無料 |
HP | https://www.shiinoki-geihinkan.jp/ |
おわりに
以上、石川県政記念しいのき迎賓館についての紹介でした。
金沢へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。