千葉市にある旧神谷伝兵衛稲毛別荘について紹介します。
1918年竣工の日本のワイン王と称された神谷伝兵衛の別荘です。
この記事の概要
旧神谷伝兵衛稲毛別荘の見どころと感想

旧神谷伝兵衛稲毛別荘はどんなところ?
旧神谷伝兵衛稲毛別荘は、1918年に日本のワイン王と称された実業家・神谷伝兵衛が迎賓用に建てた別荘です。鉄筋コンクリート造としては千葉市内で最古級の建築で、関東大震災でも倒壊を免れた堅牢な構造を誇ります。
外観にはロマネスク風のアーチが並び、1階は洋室、2階は本格的な書院造の和室という和洋折衷の造りが特徴的です。内装にはブドウをモチーフとした装飾が各所に施され、ワイン文化への神谷の情熱と美意識が表現されています。
現在は、国の登録有形文化財にも指定され、千葉市民ギャラリー・いなげの一部として公開されています。
旧神谷伝兵衛稲毛別荘へのアクセス(行き方)
京成電鉄千葉線京成稲毛駅より徒歩約7分。
JR総武線稲毛駅より徒歩約17分。
見どころ・感想
外観は白のタイル貼りで、1階正面に5連アーチが並び、2階は左右非対称の構成になっています。

当時、このアーチが並ぶバルコニーからは眼下に海を臨むことが出来たようです。

セセッション風の親柱の階段は欅の一枚板が使用されています。

中央玄関のシャンデリア上部の天井にはブドウのレリーフが施されています。

こちらは1階の洋間です。応接間として使用されていたは華やかかつ開放感溢れる空間になっています。

洋間にある大理石の暖炉には絵描きタイルがはめ込まれています。

幾何学模様の寄木張りの床も素敵でした。

こちらは2階の和室です。1階とは打って変わり本格的な書院造になっています。

こちらの床柱はブドウの古木を使用したものだそうです。

欄間にはブドウの透かし彫りが施されています。

旧神谷伝兵衛稲毛別荘の基本情報
旧神谷伝兵衛稲毛別荘の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒263-0034 千葉県千葉市稲毛区稲毛1丁目8-35 |
営業時間 | 9:00~17:15 |
休み | 月曜日、年末年始 |
入館料 | 無料 |
HP | https://galleryinage.jp/ |
おわりに
以上、旧神谷伝兵衛稲毛別荘についての紹介でした。
千葉へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。