台湾・宜蘭にある西郷庁憲徳政碑について紹介します。
初代宜蘭庁長・西郷菊次郎の功績を称える顕彰碑です。
西郷庁憲徳政碑の見どころと感想

西郷庁憲徳政碑はどんなところ?
西郷庁憲徳政碑は、台湾・宜蘭市の宜蘭河西門橋付近に立つ顕彰碑で、日本統治時代の初代宜蘭庁長・西郷菊次郎(西郷隆盛の長男)の功績を記念して建てられました。菊次郎は1897年から1902年にかけて宜蘭の治水や堤防整備を進め、とくに後に「西郷堤防」と呼ばれる堤防の整備によって、宜蘭河の水害の改善に大きく貢献したとされています。
こうした功績に感謝した地元住民らが1905年に顕彰碑を建立し、1923年には台座や周辺整備が施されました。現在は歴史建築にも登録され、宜蘭の近代化と治水の歩みを伝える存在となっています。
西郷庁憲徳政碑へのアクセス(行き方)
宜蘭駅(台鉄)より徒歩約22分。
宜蘭設治紀念館より徒歩約10分。
見どころ・感想
こちらが西郷庁憲徳政碑です。

石碑は、かつて洪水に悩まされた宜蘭河を望む西郷堤防の上に立ち、西郷菊次郎の治水の功績を今に伝えています。

石碑のすぐ近くには宜蘭庁長時代の菊次郎の功績を紹介する展示パネルも設置されていました。

西郷菊次郎は日本鹿児島県の人で明治維新元勲西郷隆盛の息子であります。
1861(文久元)年1月2日に生れ、1928(昭和3)年11月27日没、
享年68歳でした。西郷公は、日治時代に初代の宜蘭庁長を務め(1897年
5月27日から1905年11月28日まで)、在任中に数多くの偉大な実績を
残されました。
それはつまり:宜蘭地区の公共衛生と医療機構の設立:行政中心(元旧県
政府)の設置:宜蘭から台北へ通ずる道路の建設:軽便鉄道の敷設:そし
て宜蘭各地に学校を建て、現代教育を普及させました。また平和的手法によ
って匪賊の乱を鎮め、社会秩序を再建する等宜蘭の近代化につながる歴史的
な偉業を次々と打ち立てました。
宜蘭城西郊外に延々と流れる宜蘭河は毎年豪雨に溢れ、水害は長らく城民を
苦しませてきました。
西郷庁長は地元の有力者を招いて鳩首協議を致し、宜蘭河堤防の建設を遂
に完成させ、人々の生命財産を守りました。
その徳を讃えて1905(明治38)年各界の有志が資金を集めて「西郷庁
憲徳政碑」を建立し、永遠にこれを記念する事になりました。
而して1928年11月27日西郷公鹿児島の邸宅に逝去し、訃報に接する
や萬民これを悼み、同年12月6日には宜蘭三郡群主、農林学校校長並びに
在郷有力者二百余人が記念碑の前で祭壇を設け、日本神道の追悼式を行い
ました。
「西郷庁憲徳政碑」の花崗岩石碑は高さ155センチ、幅83センチあり、最
初は民家の庭に暫時置かれていましたが1923(大正12)年完成された
西郷堤防に移され、大きな台座の上に安置されました。
鹿児島の西郷家からも苗木が寄贈されて堤上に植えるなど花樹茂りて民衆
憩いの場の公園になりました。
本記念碑は宜蘭歴史文化の発展と密接な関係があって顔(すこぶ)る意義
深き故、2001年宜蘭県政府によって本県の歴史建造物に指定されまし
た。2014年5月寄贈
国際ロータリー第2730地区
鹿児島西ロータリークラブ国際ロータリー第3490地区
宜蘭ロータリークラブ展示パネル日本語部分より(一部修正)
西郷庁憲徳政碑の基本情報
西郷庁憲徳政碑の場所の地図は以下の通りです。
| 住所 | 宜蘭市宜蘭河堤中山橋東側堤防上 |
| HP | https://nchdb.boch.gov.tw/assets/advanceSearch/historicalBuilding/20010518000001 |
おわりに
以上、西郷庁憲徳政碑についての紹介でした。
宜蘭へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。
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