愛知県名古屋市にある愛知・名古屋 戦争に関する資料館(愛知県庁大津橋分室)について紹介します。
歴史的建造物に入る平和学習施設です。
この記事の概要
愛知・名古屋 戦争に関する資料館(愛知県庁大津橋分室)の見どころと感想

愛知・名古屋 戦争に関する資料館(愛知県庁大津橋分室)はどんなところ?
愛知・名古屋 戦争に関する資料館は、名古屋市中区丸の内にある戦争資料の展示施設です。県民・市民から寄贈された資料を活用し、戦争の記録と平和の重要性を伝えています。展示は、戦争に関わる地域史(名古屋空襲など)、県民の戦争体験Ⅰ(銃後のくらし)、県民の戦争体験Ⅱ(軍隊・戦地)、戦後の地域史の4つのテーマで構成されています。
資料館が入る愛知県庁大津橋分室は、1933年に愛知県信用組合連合会会館として建てられた鉄筋コンクリート造3階建ての建物です。外壁はスクラッチタイル張りで、バルコニーや玄関周りに施されたテラコッタの装飾が建物全体に重厚感と優美さを添え、昭和初期の意匠を色濃く伝えています。
愛知・名古屋 戦争に関する資料館(愛知県庁大津橋分室)へのアクセス(行き方)
地下鉄名城線名古屋城駅4番出口から徒歩約5分。
地下鉄桜通線・名城線久屋大通駅1番出口から徒歩約8分。
見どころ・感想
愛知・名古屋 戦争に関する資料館(愛知県庁大津橋分室)の外観です。

角に位置する塔状の階段室にはゴシック調の付柱があり、丸窓と装飾的バルコニーが外観にアクセントを加えています。

こちらは塔状の階段室内部です。丸窓と滑らかな曲線を描く手すり壁が特徴で、外観の表現派風デザインが内部にも反映されています。

こちらは1階展示室の天井の装飾です。格天井の縁には植物モチーフの漆喰彫刻が施され、昭和初期建築の重厚かつ華やかな印象です。

建物1階に入る愛知・名古屋 戦争に関する資料館の展示は、この地域における戦争の影響を中心に構成されています。

こちらは愛知県内の空襲の被害状況の展示です。

E46集束焼夷弾の模型。

地元の人たちから寄贈された実物資料も多く展示されています。

こちらの子供から親に宛てた手紙では、戦時下の価値観や感情が率直に表れ、生々しさが伝わってきます。

小さな資料館ですが、地域性を重視した展示内容がコンパクトにわかりやすく整理されていました。入館料が無料なのも素晴らしいです。
この愛知・名古屋 戦争に関する資料館(愛知県庁大津橋分室)のすぐ隣には、同時期に建てられた伊勢久株式会社本社社屋が並んで立っています。

愛知・名古屋 戦争に関する資料館(愛知県庁大津橋分室)の基本情報
愛知・名古屋 戦争に関する資料館(愛知県庁大津橋分室)の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒460-0002 名古屋市中区丸の内三丁目4番13号 愛知県庁大津橋分室1階 |
営業時間 | 10:00~16:00 |
休み | 月曜日、火曜日、年末年始 ※祝日の場合は開館、直後の平日休館 |
入館料 | 無料 |
HP | https://www.pref.aichi.jp/kenmin-soumu/chosakai/ |
おわりに
以上、愛知・名古屋 戦争に関する資料館(愛知県庁大津橋分室)についての紹介でした。
名古屋へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。