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南京大虐殺を扱う映画『南京!南京!』は反日プロパガンダか傑作か?

南京!南京! 映画

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今回は、『南京!南京!』(2009年)という映画について紹介します。

南京事件(南京大虐殺)という非常にデリケートなテーマを扱った中国映画です。

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南京!南京!の作品情報

タイトル 南京!南京!
公開 2009年
監督 陸川(ルー・チューアン)
作品紹介 日中戦争時の南京戦と南京事件をテーマにした作品。

南京!南京!の動画配信情報

Amazon Prime Video
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Hulu
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Netflix
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(※2022年2月4日時点の情報です)

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南京!南京!の登場人物(キャスト)

角川正雄(中泉英雄) 日本軍の行いに葛藤する日本兵。
陸剣雄(劉鎏/リウ・イエ) 国民党軍の兵士。
姜淑雲(高圓圓/カオ・ユアンユアン) 中国人の世話を焼く女性教師。
唐天祥(范偉/ファン・ウェイ) 中国人のために尽力するジョン・ラーベの秘書。

南京!南京!のストーリー(あらすじ)

1937年12月、日本軍は南京に侵攻し南京城を陥落させる。

南京を支配下に置いた日本軍は蛮行を繰り返すが、日本兵の角川はそのことに葛藤を覚える…。

南京!南京!の感想や見どころ・解説

ここからは少しネタバレになります。

反日プロパガンダ映画?

この映画は南京大虐殺をテーマにした作品で、日本軍による南京侵攻から占領下での暮らしぶりが描かれます。史実に基づいているかどうかは置いておき、テーマがテーマだけに日本軍および日本人は当然のごとく悪として描かれます。

劇中に登場する人間をもののように扱う日本軍による虐殺シーンは数ある戦争映画においてもなかなかお目にかかれないほど強烈で残虐です。また慰安婦として現地の女性を調達するシーンなどもショッキングです。

このようなことを書くと反日プロパガンダ映画のような印象を持たれるかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れないところがあります。というのも日本人を完全に悪として描いているわけではないからです。

普遍性のある戦争映画

この映画は日本軍のに蛮行に怯える中国人の視点だけではなく日本軍の行いに対して疑問を感じ葛藤する一人の日本兵の視点からも描かれます。

そこで描かれる日本人は人間性を失った鬼のような存在ではなく、日々の生活の中で仲間と戯れたり子供と遊んだりする同じ普通の人間としての存在であり、戦争という狂気が人間を変えてしまうという事を訴えかけているように見えます。この日本人寄りの視点については中国国内では賛否両論があったと言います。

センシティブなテーマを扱った作品なだけに手放しで傑作と称賛するのは難しいところがありますが、中国人と日本人両方の視点からの描写や、迫力のある戦闘シーン、モノクロ映像による映画全体から漂う重厚感など目を見張る点が多く、戦争の悲劇という普遍性を描いた力作と言えるのではないかと思います。

おわりに

この映画の評価

以上、今回は、『南京!南京!』という映画についての紹介でした。

この映画を素直に史実を記録した作品とは受け止めてはいませんが、個人的には優れた戦争映画であり見る価値のある作品だと感じました。

諸般の事情により日本での上映はわずか1日限りでDVD化もされていない作品が動画配信で見られるのは非常に貴重だと思います。

『南京!南京!』はU-NEXTで視聴可能です。U-NEXTでは31日間の無料トライアル期間があります。期間内に解約すれば料金は発生しません。

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