『スウィング・キッズ』は捕虜収容所を舞台にタップダンスを通して描く傑作韓国映画！

今回は、『スウィング・キッズ』（2018年）という韓国映画について紹介します。

朝鮮戦争時代下の捕虜収容所を舞台に、タップダンスに打ち込む捕虜たちの姿をミュージカルタッチで描いた傑作戦争映画です。

『スウィング・キッズ』はU-NEXTで視聴可能です。U-NEXTでは31日間の無料トライアル期間があります。期間内に解約すれば料金は発生しません。

U-NEXT

見放題作品230,000本以上
毎月もらえるポイント（1,200円分）でレンタルも可能
無料マンガ（8,000冊以上）、雑誌読み放題（160誌以上）もあり

U-NEXTの無料体験はこちら

この記事の概要

1 スウィング・キッズの作品情報
2 スウィング・キッズの動画配信情報
3 スウィング・キッズの登場人物（キャスト）
4 スウィング・キッズのストーリー（あらすじ）
5 スウィング・キッズの見どころ・感想・評価
- 5.1 収容所が舞台のミュージカル映画
- 5.2 紛れもない戦争映画
6 おわりに

スウィング・キッズの作品情報

posted with カエレバ

タイトル	スウィング・キッズ
公開	2018年
監督・脚本	カン・ヒョンチョル
作品紹介	『サニー永遠の仲間たち』のカン・ヒョンチョル監督が戦争の時代にタップダンスに打ち込んだ捕虜たちの姿を描く。主演のK-POPグループ「EXO」のD.O.や、世界的ダンサー、ジャレッド・グライムスがタップダンスで魅せる。

スウィング・キッズの動画配信情報

Amazon Prime Video	○
Hulu	×
Netflix	○
TSUTAYA TV	○
U-NEXT おすすめ	○

（※配信情報は2022年3月時点のものです。）

各配信サービスでは約1ヵ月程度の無料体験期間があります。期間内に解約すれば料金は発生しないので無料体験を利用して好きな映画を見ることができます。

＼登録1分／

U-NEXTの無料体験はこちら

※いつでも解約可能。

スウィング・キッズの登場人物（キャスト）

ジャクソン（ジャレッド・グライムス）	元ブロードウェイタップダンサーの米軍下士官。スウィング・キッズを率いる。
ロ・ギス（D.O.）	北朝鮮兵士の捕虜。収容所でタップダンスに夢中になる。
ヤン・パンネ（パク・ヘス）	両親を亡くし家族の生計を担う少女。ジャクソンに通訳として自分を売り込む。
カン・ビョンサム（オ・ジョンセ）	民間人の捕虜。戦争で生き別れた妻を探すためダンスチームに加わる。
シャオパン（キム・ミノ）	中国人兵士の捕虜。見た目とは裏腹に栄養失調で体力に難がある。
サムシク（ソン・ジェリョン）	収容所の所長に仕える捕虜。裏の顔を持つ。
ロ・ギジン（キム・ドンゴン）	ロ・ギスの兄。人民軍の英雄。

スウィング・キッズのストーリー（あらすじ）

朝鮮戦争時の巨済（コジェ）捕虜収容所。新しく赴任した所長は収容所の対外イメージアップのため、タップダンサー出身の黒人下士官ジャクソンに、捕虜を寄せ集めてダンスチームを作るよう指示する。

人民軍兵士のロ・ギス、通訳士のヤン・パンネ、民間人捕虜のカン・ビョンサム、中国人兵士のシャオパンなど、ちぐはぐなメンバーでスウィング・キッズが結成されるが…。

スウィング・キッズの見どころ・感想・評価

ここからは少しネタバレになります。

収容所が舞台のミュージカル映画

この映画は、朝鮮戦争時代に実在した国連軍管理下の巨済捕虜収容所を舞台に、そこで実際に起こった捕虜同士による暴動や殺戮などの歴史に基づきながら、タップダンスの要素を取り込んだミュージカル映画のような体裁を取っています。

そのため戦争をテーマとした作品でありながらコミカルな演出も多いですが、あまり気にならずに見れました。むしろ、劇中で流れるデヴィッド・ボウイ「Modern love」、ベニー・グッドマン「Sing Sing Sing」等の曲や、リズミカルな編集とカメラワークによってぐいぐいと引き込まれていきます。

もちろん、タップダンスシーンも素晴らしく、この映画の最大の見所であるのは間違いありません。

紛れもない戦争映画

一応戦争映画という括りで、映画を観始めたということもあり、序盤のミュージカル調のコミカルな展開に少し面食らってしまいました。しかし、中盤から終盤にかけては戦争の色が濃くなりしっかりと戦争を描いています。

朝鮮戦争はイデオロギーの戦争と言われますが、映画の中でもこの点はとりわけよく描けています。主人公の北朝鮮兵士の捕虜ロ・ギスが収容所内でタップダンスに熱中しながらも、互いに「反動分子」（反共）、「アカ」（親共）と対峙し合う捕虜たちの抗争に飲み込まれ、自身が背負わされたイデオロギーとダンスの間で揺れ動く葛藤がヒリヒリと伝わってきます。

戦争とタップダンスという相反するものが絡み合うことで、争いの無意味さや悲惨さがより一層際立っているように見え、ミュージカル映画であると同時に紛れもない戦争映画だと感じました。