京都の本願寺伝道院について紹介します。
伊東忠太設計の奇怪な近代建築です。
本願寺伝道院の見どころと感想
本願寺伝道院はどんなところ?
本願寺伝道院は、京都市下京区に位置する、1912年(明治45年)竣工の異色の煉瓦建築です。設計者は日本近代建築の先駆者である伊東忠太です。
もともとは真宗信徒生命保険株式会社の本館として建てられ、後に西本願寺の研修・教育施設として使用されるようになりました。2014年には重要文化財に指定され、その奇抜なデザインが注目を集め続けています。
本願寺伝道院へのアクセス(行き方)
JR京都駅中央口より徒歩約14分。
京都市営地下鉄烏丸線五条駅8番出口より徒歩約12分。
見どころ・感想
この建物の最大の特徴は、世界各地の建築様式が融合した折衷主義になっている点です。外観は、赤レンガと西洋クラシック様式を基調としながらも、各地の文化が融合した独自のデザインが特徴です。
ドーム型の屋根はインドや中東の影響を受け、飛鳥様式に由来する日本的な意匠や、イスラム建築を思わせる装飾、幾何学模様のタイルなどが随所に散りばめられています。
車止めの石柱の上に並ぶ妖怪を象った石像も見どころです。象や鳥、獅子などがデザインされ、インドや中国の神話を思わせるこれらの石像には、建築家・伊東忠太の妖怪好きと独自の美意識が反映されています。
単なる装飾に留まらず、異文化の調和や仏教の普遍性を象徴し、建物全体の魅力を引き立てています。
本願寺伝道院の基本情報
本願寺伝道院の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒600-8346 京都府京都市下京区玉本町196 |
電話 | 075-371-5181 |
公式HP | https://www.hongwanji.kyoto/ |
おわりに
以上、本願寺伝道院についての紹介でした。
京都へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。