台北にある旧菊元百貨店について紹介します。
日本統治時代の1932年開業の台湾初のデパートです。
菊元百貨店の見どころと感想

菊元百貨店はどんなところ?
菊元百貨店は、日本統治時代の1932年、山口県出身の実業家・重田栄治氏によって台北市に創立された台湾初の百貨店です。
7階建ての建物には、レストランや屋上展望台を備え、台湾初のエレベーターとエレベーターガールが導入されるなど、当時の最先端を行く商業施設でした。同時期に開店した台南の林百貨と並び南北二大百貨ビルとして注目を集めました。
しかし、戦後は中国国民党政府に接収され、経営母体を変えながら営業を続けたものの、1979年に破綻しました。
台北の菊元百貨店の開業日は1932年12月3日、台南の林百貨の開業日は1932年12月5日で、わずか2日違いで菊元百貨店が台湾初のデパートという称号を手にしたようです。
菊元百貨店へのアクセス(行き方)
MRT板南線・松山新店線西門駅、4番出口から徒歩約4分。
MRT松山新店線小南門駅、1番出口から徒歩約12分。
見どころ・感想
現在、旧菊元百貨店の建物は国泰金融大楼といういくつかのテナントが入居するビルとなっています。躯体は当時のままのようですが、外装・内装ともに大きく改修され往時の雰囲気はほとんどとどめていません。
しかし、建物自体の歴史的価値は認められており、2017年には台北市の歴史建築に登録されています。最近では、当時の姿を再現する特別展示が開催されるなど、文化財としての保存・活用が模索されています。
菊元百貨店の基本情報
菊元百貨店の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 台北市中正区博愛路150號 |
HP | https://nchdb.boch.gov.tw/assets/overview/historicalBuilding/20170913000002 |
おわりに
以上、台北・旧菊元百貨店についての紹介でした。
台北へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。