奈良県奈良市にある奈良国立博物館なら仏像館(旧帝国奈良博物館本館)について紹介します。
1894年竣工の明治期を代表する西洋建築です。
この記事の概要
奈良国立博物館なら仏像館(旧帝国奈良博物館本館)の見どころと感想

奈良国立博物館なら仏像館(旧帝国奈良博物館本館)はどんなところ?
奈良国立博物館なら仏像館(旧帝国奈良博物館本館)は、1894年竣工の奈良初の本格的西洋建築です。設計は京都国立博物館や東京国立博物館表慶館などを手掛けた宮廷建築家・片山東熊によるもので、明治期のフレンチルネサンス様式を基調としながらも、日本的要素も織り交ぜた重厚なデザインが特徴的です。
建物は煉瓦造に石貼り仕上げで、正面のコリント式列柱や繊細な装飾が施されたペディメントが品格を醸し出しています。完成当初は古都の景観と対立する西洋風の外観が一部で批判されましたが、後に和洋折衷の洗練された意匠として再評価され、1969年には重要文化財に指定されました。
現在、建物は飛鳥~鎌倉時代の仏像を常時100体近く展示する専門施設・なら仏像館として使用されています。
奈良国立博物館なら仏像館(旧帝国奈良博物館本館)へのアクセス(行き方)
近鉄奈良駅より徒歩約15分。
JR奈良駅より徒歩約25分。
見どころ・感想
こちらが建物の正面入口(西側)になります。

ペディメントの繊細な装飾は見事です。

なら仏像館の入り口は建物の裏側(東側)にあります。

館内には重要文化財を含む仏像がずらりと展示されています。

カメラOKというマークが付いている作品は写真撮影が可能となっています。

こちらは金峯山寺仁王門の金剛力士立像です。仁王門の修理に合わせて搬出され保存修理が行われました。仁王門修理完了まで(2028年)の特別公開です。
こちらはなら仏像館と渡り廊下で繋がっている青銅器館です(合わせて見学可能)。1937年に博物館の収蔵庫として建てられた建物です。

こちらは西新館(右)と東新館(左)で、それぞれ平常展や特別展の会場として使用されています。

奈良国立博物館なら仏像館(旧帝国奈良博物館本館)の基本情報
奈良国立博物館なら仏像館(旧帝国奈良博物館本館)の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒630-8213 奈良県奈良市登大路町50 |
開館時間 | 9:30~17:00 |
休館日 | 月曜日、年末年始、他 |
観覧料 | 700円 |
公式HP | https://www.narahaku.go.jp/ |
おわりに
以上、奈良国立博物館なら仏像館(旧帝国奈良博物館本館)についての紹介でした。
奈良へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。