台北にある二二八国家紀念館(旧台湾教育会館)について紹介します。
日本統治時代の建築を活用した紀念館です。
この記事の概要
二二八国家紀念館(旧台湾教育会館)の見どころと感想

二二八国家紀念館(旧台湾教育会館)はどんなところ?
二二八国家紀念館は、日本統治時代の1931年、台湾総督府営繕課の井手薫の設計によって建てられた台湾教育会館を活用した紀念館です。戦後は台湾省参議会の会場となり、二二八事件や民主化運動の重要な舞台ともなりました。
その後、アメリカ政府のメディアセンターとして使用され、2006年に二二八国家紀念館となり、2011年より一般公開が始まりました。館内では二二八事件に関する資料や展示を通じて、台湾社会の歴史と人権の歩みを伝えています。
二二八国家紀念館(旧台湾教育会館)へのアクセス(行き方)
MRT松山新店線・淡水信義線中正紀念堂駅1・2番出口より徒歩約8分。
MRT松山新店線小南門駅3番出口より徒歩約10分。
見どころ・感想
茶褐色のスクラッチタイル貼りの外観は公共建築らしい重厚感を漂わせています。

一方で、玄関の柱やパラペットには幾何学模様の装飾が施され、重厚感の中にも洒落た雰囲気が感じられます。

白壁に映える赤絨毯の大階段は、左右に伸びる折り返し構造で、柱頭や手すり部分には優美な装飾が施されています。

この吹き抜けを貫く階段のデザインは見事です。

こちらの2階の広間は往時の雰囲気が感じられる空間になっています。

閲覧室が設けられているのも教育会館時代の名残でしょうか。

展示エリアでは、二二八事件の経緯や被害の実相を伝える資料を中心に、関連人物の証言や写真、映像などが紹介され、人権と民主化の歩みを学ぶことができます。

二二八国家紀念館(旧台湾教育会館)の基本情報
二二八国家紀念館(旧台湾教育会館)の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 台北市南海路54号 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
休み | 月曜日 |
HP | https://nchdb.boch.gov.tw/assets/advanceSearch/monument/19930205000001 |
おわりに
以上、二二八国家紀念館(旧台湾教育会館)についての紹介でした。
台北へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。