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【桑名】六華苑の見どころ・感想・基本情報※ジョサイア・コンドルが遺した和洋の結晶

三重県にある六華苑について紹介します。

ジョサイア・コンドルが遺した和洋折衷の美しい建築です。

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六華苑の見どころと感想

六華苑 桑名 見どころ 感想 基本情報

六華苑はどんなところ?

六華苑は、三重県桑名市に位置する明治・大正期を代表する和洋折衷の邸宅です。1913年に実業家・二代目諸戸清六の新居として完成し、洋館は「日本近代建築の父」と称される英国人建築家ジョサイア・コンドルが設計しました。木造2階建てに加え、眺望を意識した4層の塔屋や多角形のサンルームなどが特徴で、優美なヴィクトリア朝様式を色濃く反映しています。

一方、和館は諸戸家の大工・伊藤末次郎による純和風建築で、豪華な素材と繊細な意匠が随所に見られます。池泉回遊式の日本庭園と一体となった空間は、洋と和が自然に調和する希少な例として高く評価されており、邸宅と庭園はそれぞれ国の重要文化財および名勝に指定されています。

六華苑へのアクセス(行き方)

JR・近鉄・養老鉄道桑名駅より徒歩約17分。

JR・近鉄・養老鉄道桑名駅よりバスで田町下車徒歩約10分。

見どころ・感想

六華苑の洋館は、ヴィクトリア朝様式を基調とする木造2階建てで、庭園側には多角形に張り出したサンルーム(2階)とベランダ(1階)があり、外観に豊かな表情を与えています。

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中央から左にかけては和館が連続的につながる構造が見て取れ、洋と和が調和するこのアングルは、六華苑の建築的魅力をもっとも象徴的に伝える光景の一つです。

水色の洋館部分で、特に目を引くのが円筒形の四層塔屋です。明治期の洋風意匠と細部の装飾が特徴的で、塔屋の曲面窓は国外から取り寄せたガラスが使われたとされています。

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右側の瓦屋根の建物は和館の玄関口で、来訪者はここから入館します。

洋館1階のホールは、来訪者を迎える空間として設計された開放感ある広間で、赤いカーペットと木の腰壁が重厚な雰囲気を醸し出しています。

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天井の梁やシャンデリアも優雅で、周囲には応接室や食堂、2階へと続く階段が設けられています。

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階段手すりの板面にはハート矢印型の透かしが施されています。

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洋館1階の応接室は、来客をもてなすための華やかな空間で、重厚な調度品が上品に配置されています。出窓や壁面装飾にもコンドルの意匠へのこだわりが感じられます。

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アール・ヌーヴォー調の暖炉は、青緑色のタイルと植物模様の鉄製カバーが印象的で、室内の雰囲気を優雅に彩ります。

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2階の書斎は、白と木のコントラストが落ち着いた雰囲気を演出する空間で、サンルームと隣接し、光と風を取り込む開放的な設計となっています。

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室内には緑のタイルが印象的な暖炉が備えられています。

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こちらのサンルームは、庭園を見渡せるよう多角形に張り出した構造で、洋館の中でも特に光に満ちた空間です。大きな窓とロッキングチェアが、当時の優雅な暮らしぶりを静かに物語ります。

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和館に伸びる長い廊下は、使用人用の板廊下と、客や主人が歩く畳廊下が並行して伸びる独特の設計になっています。

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廊下の先に現れる主座敷は、一の間と二の間が襖で仕切られた続き間になっており、畳の整然とした配置や床の間の意匠に、数寄屋風の洗練が感じられます。

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和館の内部には、菊と桐を組み合わせた意匠が欄間や柱にあしらわれています。これは、天皇家と深い関係をもつ象徴的な文様で、特別な許可を得て使用されているようです。

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実際、欄間の菊は16枚ではなく15枚の花弁で表現されており、格式ある和室においても控えめな敬意と美的配慮が込められています。

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和館の座敷から眺める庭園は、広々とした芝生と手入れの行き届いた植栽が織りなす、落ち着きと品格のある空間です。

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池泉回遊式庭園の一部として構成され、歩きながら季節の移ろいを楽しめるよう設計されています。

六華苑の基本情報

六華苑の場所の地図は以下の通りです。

住所 〒511-0009 三重県桑名市桑名663-5
開苑時間 9:00~17:00
休苑日 月曜日※月曜が祝日の場合、翌平日
年末年始
入苑料 460円
公式HP https://www.rokkaen.com/

おわりに

以上、六華苑についての紹介でした。

三重へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。

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