今回は、映画『ホテル・ルワンダ』の舞台・ミルコリンに泊まったときの感想を紹介します。
この記事の概要
映画『ホテル・ルワンダ』とは?
映画『ホテル・ルワンダ』のWikipediaによる概要は次の通りです。
1994年、ルワンダで勃発したルワンダ虐殺によりフツ族過激派が同族の穏健派やツチ族を120万人以上虐殺するという状況の中、1200名以上の難民を自分が働いていたホテルに匿ったホテルマン、ポール・ルセサバギナの実話を基にした物語である。
あらすじは次のようなものです。
フツ族の過激派が巻き起こした混乱状態の中で、ホテルの副支配人だったポールは自分の家族を救うことだけを考えた。しかし、虐殺が始まったことを知り、その重大さに気がついた彼はホテルにツチ族やフツ族の難民をともに受け入れることを決断する。
無力ながらも踏みとどまり続ける国連軍や有名ホテルとしてのステータスを盾に人々を過激派からかばい続ける一方で、ホテルの支配人として培った人間関係を利用して彼は1268人の難民の命を救うことに奔走する。
1990年代のルワンダ国内におけるフツ族とツチ族の民族紛争・虐殺の際に、有名ホテルの副支配人が避難民を匿い多くの命を救ったことを描いた映画です。
そして、この映画のなかで避難民たちを匿う舞台となったホテルというのが、ミルコリン(正式名称:オテル・デ・ミル・コリン Hôtel des mille collines)です。
このようなジェノサイドが起きたのが、1994年とつい最近の出来事であるということに本当に大きな衝撃を受けいつか自分の目でルワンダという国を見てみたいと思ったのがルワンダを訪れる大きな動機となりました。
ミルコリンの宿泊レビュー
ルワンダの歴史に興味を持ち、キガリを訪れると決めた際には、ぜひこのミルコリンに宿泊したいと考えていました。
それでは、以下、実際に泊まったときの写真を交えながらミルコリンの様子を紹介していきたいと思います。
実際に泊まったのは少し前になるので最新の情報とは異なる可能性があります。
ミルコリンのロケーション・ホテル周辺の様子
以下、ミルコリンの場所の地図です。ルワンダの首都キガリの中心部になります。
こちらがホテル周辺の写真です。

この辺りは住宅街というわけではないと思いますがとても閑静な場所です。

ルワンダ全土に言えることだと思いますが、街中にほとんどゴミが落ちていなくてとても綺麗です。

ホテルから歩いて約10分くらいのところにスーパーが入った小さなショッピングセンターのようなものがあります。

ローカル向けのレストランやお土産屋などもありました。
ルワンダ自体はアフリカの他の国に比べて治安はいいと思うので、夜遅くとかでなければ出歩いても特に問題はないかと思われます。
ミルコリンの入り口・エントランス
ホテルへの入り口はこのようになっています。

このクラスのホテルとなれば当たり前ですが、門のところにセキュリティがいて勝手にホテル内へは入れないようになっているので安全です。

ホテル自体の建物への入り口はこちらです。

敷地内のホテル入り口横には旅行代理店などもはいっていました。マウンテンゴリラを見に行くツアーなども申し込めるようでしたよ。
ミルコリン内の様子
こちらはレセプションです。

レセプションと客室のエリアをつなぐ廊下。

客室へと続く廊下。

プール。

泳いでいる人は少なかったですが綺麗でした。

使われているのか分かりませんがテニスコートもありました。

ミルコリンの客室の様子
宿泊した部屋は特別豪華というわけではないですがシンプルで綺麗な部屋でした。

バルコニーからの見晴らしがよかったです。

トイレとバスルームの様子です。

バスタブつきでした。

ミルコリンの朝食やレストラン
続いて、ホテル内のレストランについて紹介します。
朝食会場のレストラン
まずは、朝食を食べたレストランについてです。
朝食の様子
こちらは朝食会場の様子です。

朝食は種類も豊富でまぁまぁ豪華でした。

ステーキなどもあって朝からけっこうボリューム満天でした。

レストランからの景色の見晴らしも素晴らしかったです。このホテルが丘の上にあるというのがよくわかります。

夕食の様子
朝食が提供されているこのレストランではディナーも食べることができます。
キガリ滞在中、体調があまりよくなかったこともあり、何度か食事をとりました。

ルワンダがフランスの植民地だったということが関係しているのかは分かりませんが料理は美味しかったです。

このステーキもものすごく肉が柔らかく上品な味でした。

プールサイドのレストラン
プールサイドにもレストランがあります。こちらも何度か利用しました。

お昼ご飯に食べたハンバーガー。

メニューにはありませんでしたが、体調を崩していたときにフルーツの盛り合わせを出してくれたのは嬉しかったです。

高級ホテル内ということで、値段は多少しますが、どちらのレストランも昼・夜ともに旅行者や現地のビジネスマン風の人などお客さんはそれなりに入っていました。
ホテルの宿泊客でなくても利用できるみたいですね。
まとめ
以上が実際に宿泊した際の様子になります。
ずっと泊まってみたいと思っていたホテルだったのでとても満足のいく素晴らしい時間を過ごすことができました。やはり、現地でも有名なホテルなのか、空港や街中でタクシーを利用する場合、「ミルコリン」といえば場所の説明をしなくてもすぐに通じました。
スタッフもよく教育されていてここで働いていることに誇りを持っているようでしたね。ホテルの格式も感じられ気持ちよく快適に滞在することができたのは間違いないです。
おわりに
旅行でルワンダを訪れる人はそれほど多くはないと思いますが、自分がそうであったように、ルワンダの負の歴史に興味を持ちどうしても行ってみたいと考えている人も少なからずいるのではないでしょうか。

ルワンダ滞在中は、ニャマタ、ニャンザ、ムランビなどのジェノサイドの現場や記念館を訪れました。

先ほど、キガリで体調を崩していたと少し書きましたが、それはこのよう場所を見学し非常に重いものを見せられてげんなりとした気分になっていたこととも無関係ではないと思います。
ミルコリンのホテル内にはジェノサイドをテーマとした絵画なども展示されており過去から通ずる歴史を肌で感じられる場所です。

このような展示物が何枚も飾られていました。

こうした場所に身を置いて想いを巡らせるというのはとても貴重な経験になると思います。その意味で、ミルコリンは単なるホテル以上の場所といえるかもしれません。
以上、今回は映画『ホテル・ルワンダ』の舞台となったミルコリンについての紹介でした。