東京都港区にある東京都庭園美術館について紹介します。
日仏の美が融合したアール・デコ様式の邸宅です。
この記事の概要
東京都庭園美術館の見どころと感想

東京都庭園美術館はどんなところ?
東京都庭園美術館は、1933年に朝香宮邸として建てられたアール・デコ様式の名建築を活用した美術館です。朝香宮鳩彦王と允子妃が1920年代のパリで触れた最先端の美術と建築思想が反映されており、建物全体の設計は宮内省内匠寮が担い、主要な内装はフランス人デザイナーのアンリ・ラパンが手がけました。
館内にはフランス人アーティストによる装飾のほか、日本の伝統技法を取り入れた意匠も随所に見られ、日本独自のアール・デコ様式が表現されています。戦後は外務大臣公邸や迎賓館として利用され、1983年に美術館として開館しました。歴史的建造物としての価値も高く、現在は国の重要文化財に指定されています。
東京都庭園美術館へのアクセス(行き方)
東京メトロ南北線・都営三田線白金台駅1番出口より徒歩約6分。
JR山手線・東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線目黒駅より徒歩約7分。
見どころ・感想
こちらは正面玄関です。足元には、宮内省内匠寮の技師が手がけた天然石で製作されたモザイク床が広がっています。

正面玄関の扉にはフランス人アーティストによるガラス装飾も見られ、訪れる人を圧倒します。

1階大客室はシャンデリアや壁面装飾が目を引く邸宅随一の華やかな空間です。

大客室から続く大食堂です。半円形の窓から庭園を望み、光と装飾美が調和した迎賓の場となっています。

こちらは2階の書斎です。吉田茂が外相・首相公邸として使用していた際は、執務室となっていました。

2階の内壁には自由に模様付けができるラフコートというアメリカ製の壁材が使用されています。

こちらは最上階にあるウィンターガーデンです。大理石製の白と黒の市松模様の床と大きな窓が特徴で、明るい光が差し込みます。

館内の各所に見られるさまざまなデザインの照明も見どころです。

東京都庭園美術館の基本情報
東京都庭園美術館の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9 |
電話 | 050-5541-8600 |
観覧料 | 庭園 200円 ※展示会により異なる |
開館時間 | 10:00~18:00 |
休館日 | 月曜日、年末年始 |
公式HP | https://www.teien-art-museum.ne.jp/ |
東京都庭園美術館では、毎年1回建物自体に焦点を当てた「建物公開展」が開催されます。
おわりに
以上、東京都庭園美術館についての紹介でした。
東京へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。