金沢にある国立工芸館について紹介します。
明治期の旧陸軍施設を移築・活用した美術館です。
国立工芸館の見どころと感想

国立工芸館はどんなところ?
国立工芸館は、近現代の工芸とデザインを専門とする日本唯一の国立美術館として、2020年に東京から金沢市へ移転開館しました。建物には、明治期に建てられ、いずれも国の登録有形文化財に指定されている、旧陸軍第九師団司令部庁舎(1898年)と旧陸軍金沢偕行社(1909年)の2棟の洋風木造建築が活用されています。
保存・復元では、当時の外観や色彩、構造が忠実に再現され、文化的価値が現代に継承されています。訪れる人にとっては、作品だけでなく、その背景にある歴史と空間そのものを味わえる体験型の美術館と言えるでしょう。
国立工芸館へのアクセス(行き方)
北陸鉄道バス香林坊(アトリオ前)下車、徒歩約2分。
見どころ・感想
こちらは旧陸軍金沢偕行社です。将校の社交場として使用されていた建物で、現在は管理棟として活用されています。

マンサード屋根やコリント式のピラスター(壁面の装飾的な柱)などが特徴的な白と緑のコントラストが美しい洋風建築です。
こちらは旧陸軍第九師団司令部庁舎です。かつては師団長室や参謀長室などがあった建物で、現在は展示棟として活用されています。

左右対称の整った外観が印象的な庁舎建築です。旧偕行社と比較すると、簡素ながらも威厳のある雰囲気です。
二棟並んだ建物の中央部分に国立工芸館の入り口があります。

二つの建物は中でつながっています。

こちらは展示室のある旧陸軍第九師団司令部庁舎の玄関ホールです。

シャンデリア。

ケヤキ材の階段は重厚な雰囲気です。

こちらは2階にある師団長室です。

司令部庁舎時代の間取り図も展示されていました。

国立工芸館の基本情報
国立工芸館の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒920-0963 石川県金沢市出羽町3-2 |
開館時間 | 9:30~17:30 |
休館日 | 月曜日、年末年始、展示替期間 |
観覧料 | 展示により異なる |
HP | https://www.pref.ishikawa.jp/shiko-kinbun/ |
おわりに
以上、国立工芸館についての紹介でした。
金沢へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。