今回は、『花と兵隊』(2009年)というドキュメンタリー作映画について紹介します。
太平洋戦争の終戦を出征先の東南アジアで迎え、そのまま現地にとどまることを選択した未帰還兵たちの生涯に迫ったドキュメンタリーです。
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この記事の概要
花と兵隊の作品情報
タイトル | 花と兵隊 |
公開 | 2009年 |
監督・脚本 | 松林要樹 |
作品紹介 | 第二次世界大戦終戦後も帰国せず現地にとどまった未帰還兵たちの生涯に迫ったドキュメンタリー作品。 |
花と兵隊の動画配信情報
Amazon Prime Video |
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Hulu |
×
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Netflix |
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TSUTAYA TV |
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U-NEXT |
○
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(※配信情報は2020年4月時点のものです。)
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花と兵隊の登場人物(キャスト)
坂井勇 | |
中野弥一郎 | |
藤田松吉 | |
伊波廣泰 | |
花岡稔 | |
古山十郎 |
花と兵隊のストーリー(あらすじ)
太平洋戦争中、ビルマ(現ミャンマー)では、泰緬鉄道の建設やインパール作戦により多くの犠牲者を出した。作戦に従事した多くの日本兵が戦死・帰国したが、終戦後も現地にとどまった者たちがいる。
彼らは、ミャンマーと国境を接するタイ北部の街・メーソートをはじめ、チェンマイ、ランプーン、バンコクなどの各地に根を張った。軍隊で学んだ技術を活かし、ある者は自分で事業を起こし、ある者は日系企業で働き、生活を営んできた。
松林要樹監督が約3年に及ぶ取材を通し、当時の体験や祖国に帰らなかった理由に迫る。
花と兵隊の感想や見どころ
ここからは少しネタバレになります。
静かなドキュメンタリー
未帰還兵として映画に出演する人物たちが、現地で作った家族に囲まれて幸せそうに暮らす姿と、穏やかな語り口の裏にある抱え込んだ過去の重さとのコントラストが非常に印象的です。
じっくりと耳を傾けあまり深く追求しないという監督のスタイルもあり、全体的にとても静かなドキュメンタリーでした。
少し物足りなさも
正直なところ、ドキュメンタリー映画としては少し物足りなかったです。
戦争時や戦後の悲惨な話はいろいろと聞かせてもらっていますが、なぜ現地にとどまったのかという本質的な部分には踏み込めていないという印象を持ちました。
製作当時20代の若者である監督が、勉強のため話を聞かせてもらいに行きそれをまとめた程度の内容に見えなくもないです。
似たようなテーマのドキュメンタリーとして、残留日本兵の問題であれば『蟻の兵隊』、人喰いであれば『ゆきゆきて、神軍』のような強烈な作品を見たことがある人からすれば物足りなく感じてしまうと思います。
貴重な声を届ける
それでも、インタビュー中に話題が核心部分に及ぶと急に口を閉ざす瞬間(本当はその先まで見たかった)や、人の肉を食べた時のことについて次のような言葉を述べるシーン等は一見の価値があります。
苦しい 苦しい気持じゃ 分るか? 苦しいや 自分の心が苦しい あれは何のために 日本人の兵隊の前でやって見せるんだよ 何のために 兵隊が兵隊を 日本の兵隊をぶつけて食べるんだよ 気持ちをもっと大きくなるようにじゃ 分るかい ただ 鉄砲で撃つだけが戦争じゃない 喰い合うんだよ 喰い付き合う 耳をこぶつく 鼻をこぶつく 金玉をサーベルで切ってやるんだ それが戦争だ これは国の作戦だから 陛下の命令でやりよる 我々が勝手にやりよるのじゃない 陛下の勝手 陛下に任せてやりよる(藤田松吉)
この作品の出演者たちは今生きていれば100歳に近い人たちで、本当にもうこれが最後と言える生の声を聞くことができるのは大変貴重です。
おわりに
この映画の評価 |
以上、今回は『花と兵隊』という映画についての紹介でした。
未帰還兵(残留日本兵)や太平洋戦争中の日本軍の東南アジア進出などに関心のある方におすすめのドキュメンタリー映画です。
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