台湾・台南にある林百貨について紹介します。
この記事の概要
林百貨の見どころと感想
林百貨はどんなところ?
林百貨(ハヤシ百貨、林デパート)は、日本統治時代の1932年、山口県出身の実業家・林方一氏によって創立された百貨店です。
林百貨は、当時の台南において唯一エレベーターを備えた建物で、台北の菊元百貨店と並び南北二大百貨ビルとして注目を集めました。
1945年、敗戦により閉業すると、国民党の工場や警察の派出所として使用された時期もありましたが、1980年代以降は廃墟同然の状態になっていました。
1998年、台南市により市定古跡に認定されると、2010年より大規模な修復作業がスタートし、2013年に完成。翌年の2014年、創業当時の姿を残しながら再び林百貨として再オープンしました。
林百貨へのアクセス(行き方)
台南駅(台鉄)から徒歩で約18分。
台南駅(台鉄)からタクシーで約5分。
台南駅(台鉄)から紅幹線1路バスで「林百貨」下車、すぐ。
見どころ・感想
館内にはさまざまな台湾製の商品が並びお土産探しにぴったりの場所となっています。買い物に興味がないという人も歴史的な建物自体を見に来る価値のある場所と言えます。
林百貨のフロアマップは以下のようになっています。
- 1F 台南リビングルーム
- 2F 台南デザイン
- 3F 台南ファッション
- 4F 台南文化サロン
- 5F 台南ダイニング
- 6F 台南景色
以下、各フロアの様子を見どころを交えて紹介したいと思います。
1F 台南リビングルーム
1階はお菓子や食品が中心です。
お土産として定番のパイナップルケーキや台湾茶など種類豊富に売られていました。
エレベーター
林百貨の見どころのひとつがエレベーターです。
林百貨が開業した際に最も話題となったがこのエレベーターだと言います。当時の台南で最も早くエレベーターを導入したのが林百貨で、制服姿のエレベーターガールが乗務し操作を行っていたそうです。
当時の台南の人たちはエレベーターに乗ることを目的に林百貨を訪れ余暇を楽しんでいたということです。
エレベーターの階数表示版は昔ながらの針式となっています。ガラスケースで保護されているのが当時使われていた針です。
エレベーター床のタイルもこだわりが感じられます。
エレベーターが止まるのは1階と5階のみとなっています。
もちろん階段もあるので階段で移動することもできます。
階段の壁にあるこちらの穴はエレベーターの空気孔です。
2F 台南デザイン
2階は雑貨が中心です。
ハローキティとのコラボ商品もいろいろありました。
こちらは林百貨限定の漁師網バッグ。
3F 台南ファッション
3階はファッション、アクセサリー、コスメなどが中心です。
こちらはボポモフォが使われたデザインが人気のHEY SUN。
4F 台南文化サロン
4階はイベントホールということですが、お菓子や雑貨などが売られていました。
台湾のバッグブランドBAGCOM。
5F 台南ダイニング
5階から屋外に出られるようになっています。
林珈琲。
空襲跡
5階~6階の壁部分にかけて、太平洋戦争中の米軍による空襲の跡が残っています。
1945年3月1日にこの地域で激しい空爆があったようで、被弾の痕跡や機銃掃射の弾痕が生々しく残っています。
6F 台南景色
5階から階段で6階の屋上に上がることができます。
屋上からは台南の街の景色が望めます。こちらは林百貨と同じく日本統治時代に建てられた旧日本勧業銀行台南支店(現土地銀行)です。
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旧日本勧業銀行台南支店の見どころ・感想・基本情報
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屋上には林椪餅のオブジェ。椪餅(ポンピン)は台南の伝統菓子です。
最上階の6階にもお土産屋があります。
神社
屋上のお土産屋を通り抜けたところに神社があります。
こちらの神社は開業から1年後の1932年に設置され、末広社と呼ばれ産業の守護神として信仰されていたと言います。
台湾の商業施設に現存する唯一の屋上神社としても知られています。
林百貨の基本情報
林百貨の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 台南市中西区忠義路2段63号 |
電話 | 06﹣2213000 |
営業時間 | 11:00~22:00 |
休み | なし |
公式HP | http://www.hayashi.com.tw/ |
おわりに
以上、台南・林百貨についての紹介でした。
台南へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。
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