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映画『シアター・プノンペン』はカンボジアの暗い過去と向き合う意欲作※動画配信あり

シアター・プノンペン 映画 カンボジア

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今回は、『シアター・プノンペン』(2016年)という映画について紹介します(ネタバレあり)。

主人公の女子大生が1本の未完の映画を巡りクメール・ルージュ時代を生き延びた両親の過去や国の歴史を知ります。

カンボジアの過去と向き合い乗り越えていこうとするメッセージの込められた意欲的な作品です。

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シアター・プノンペンの作品情報

タイトル シアター・プノンペン
公開 2014年
監督 ソト・クォーリーカー
作品紹介 若手カンボジア人女性監督ソト・クォーリーカーがカンボジアの負の歴史に向き合う作品。

シアター・プノンペンの動画配信情報

Amazon Prime Video
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TSUTAYA TV
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(※配信情報は2020年5月時点のものです。)

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シアター・プノンペンの登場人物(キャスト)

ソポン(マー・リネット) カンボジア・プノンペンに暮らす女子大生。
ベチア(ソク・ソトゥン) シアター・プノンペンの主人。ソカという兄の名を名乗る。
ソテア(ディ・サヴェット) ソポンの母。病を患う。
大佐(トゥン・ソーピー) ソポンの父。厳格な性格の軍人。
ベスナ(ルオ・モニー) ソポンのボーイフレンド。

シアター・プノンペンのストーリー(あらすじ)

舞台は現代のカンボジア・プノンペン。女子大生のソポンは偶然訪れた古い映画館で1本の映画を目にする。

スクリーンに映し出されている自分そっくりの少女は若き日の母親だった。映画のタイトルは『長い家路』。映画はクメール・ルージュがカンボジアを支配する前年の1974年に作られたクメール王国を舞台とした未公開のラブストーリーだった。

この映画に引き込まれていくソポンだったが内戦の混乱により映画の最終巻は紛失していた。ソポンは映画館の主人であるソカこそがこの映画の監督であるに違いないと思い、病を患う母のためにも彼のもとで欠けていた映画の最終話を撮り直そうと動き出す…。

シアター・プノンペンの感想や見どころ

ここからは少しネタバレになります。

明らかになった真実(ネタバレ)

主人公のソポンが未完の映画を完成させようとする過程で、クメール・ルージュ時代の闇や両親の過去を知ることになります。

物語の終盤に至るまで、ソカ(映画館の主人)がかつてたソテア(ソポンの母)と恋人関係にあり、映画にも起用した監督であるかのような描写がされていますが真実は異なりました。ソカの本当の名前はベチア。ソカというのは兄の名前でした。ベチアは役者の一人であり兄のソカこそが本当の監督だったのです。そしてまたソテア(ソポンの母)と恋人関係にあったのも兄のソカでした。

またその兄をクメール・ルージュ時代の混乱に乗じて映画監督だと密告し殺させたのは他ならぬベチア自身でした。さらにその兄の死にかかわっていたのがクメール・ルージュの兵士であったソポンの父親だったのです。

最終的にソポンは映画を完成させることで国の過去と向き合い成長し、闇の時代を生き抜いた両親は過去を整理していきます。

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苦しみは今も続いている

ポル・ポト率いるクメール・ルージュがカンボジアを支配したのは1975年からの3年8か月。この間に国民の約4分の1の人々が命を落としたと言われています。今からわずか40年ちょっと前の話です。当然この時代を生きた人たちは現在も社会の一員として生活しています。

映画の中でも、母、父、映画館の主人と立場の違いは様々ですが過去を背負い苦しみながら生きている人たちの姿が描かれています。

カンボジアでは今もなおクメール・ルージュ時代について話すのはタブーになっているそうです。監督のソト・クォーリーカーは、そのような人たちに向け、過去と向き合い歴史を理解すべきというメッセージを込めてこの映画を作ったのだと言います。

ラストシーンで主人公のソポンが完成させる映画の結末にはそのメッセージが現れています。

カンボジア人女性監督によるカンボジア映画

この映画を撮ったソト・クォーリーカーは1973年生まれの若手カンボジア人女性監督です。本人自身も幼少期にクメール・ルージュ時代を生き延び父親を亡くすという辛い経験をされているようです。

この『シアター・プノンペン』は、第27回東京国際映画祭国際交流基金アジアセンター特別賞を始めとして国際映画祭で数々の賞を受賞しました。カンボジア国内ににおいても、カンボジア映画史上1番のロングラン上映となり興行収入・歴代1位のヒット作となったと言います。

今後の作品で、これから変わりゆくカンボジアをどう描くのかということが非常に楽しみな監督です。

おわりに

この映画の評価

以上、今回は、『シアター・プノンペン』という映画についての紹介でした。

カンボジア人であれば避けては通れないような大きなテーマに真正面からぶつかり、クメール・ルージュ時代に粛清されたカンボジア映画人へのオマージュも込めたなかなかの意欲作でした。

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