ベトナム・ホーチミンにある戦争証跡博物館について紹介します。
ベトナム戦争の歴史を伝える博物館です。
この記事の概要
ベトナム戦争証跡博物館の見どころと感想
ベトナム戦争証跡博物館はどんなところ?
ベトナム・ホーチミン市にある戦争証跡博物館は、ベトナム戦争の痛ましい歴史を後世に伝えるため1975年に開館した施設です。
この博物館では、実際にベトナム戦争で使われた戦闘機や戦車などの軍用兵器の展示のほか、戦争の現実を伝える写真や資料が多数展示されています。
特にピューリッツァー賞を受賞した日本人カメラマンの沢田教一氏の作品や、枯葉剤の影響で生まれた奇形児の写真など、戦争の悲惨さを生々しく伝える展示が訪問者に強い印象を与えます。
年間約100万人が訪れると言われるこの博物館は、戦争の負の遺産を通して平和の重要性を訴えかける場となっています。
ベトナム戦争証跡博物館へのアクセス(行き方)
統一会堂から徒歩約8分程度。
ホーチミン人民委員会庁舎から徒歩約18分程度。
見どころ・感想
館内は3階、2階、1階という順番で回ると時系列で見学できます。
3階
ベトナム戦争の概要や背景を解説した展示コーナーでは、アメリカがいかにベトナムに介入し、膨大な戦力を投入したことがさまざまな数字から紹介されています。
アメリカが参戦した第二次世界大戦と朝鮮戦争の2つの戦争との比較では、ベトナム戦争において莫大な軍事資源と費用が投入されているのが分かります。
3階には世界中の写真家たちが残した写真を展示したコーナーも設けられています。
インドシナで命を落とした写真家の中には一ノ瀬泰造氏の写真もありました。
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こちらは沢田教一氏の展示です。
ピューリッツァー賞を受賞した「安全への逃避」はひときわ大きな写真で展示されています。
こちらは石川文洋氏の展示です。
50年に渡りベトナムの姿を見続けてきた石川氏の写真は日本語の解説文と共に数多く展示されています。
こちらは中村梧郎氏の展示です。
中村氏はベトナム戦争における枯葉剤の被害を追い続けました。
2階
2階の「WAR CRIMES」と題された展示コーナーでは、女性や子供を含む多くの民間人が犠牲になったことが、ショッキングな写真と共に紹介されています。
戦場で使用された武器の展示もあります。
また、戦争中に使用された枯葉剤の被害についても大きなトピックとして扱われています。
1階
1階では各国における反戦運動に関する展示があります。
日本のベ平連の活動の紹介も行われています。
屋外展示
敷地内の屋外にはベトナム戦争で使用された軍用兵器が展示されています。
ベトナム戦争映画でよく登場するようなヘリコプターも間近で見ると迫力と恐怖を感じます。
また、屋外にはコンソン島にあったトラの檻と呼ばれる牢獄が再現されています。
ギロチン台も展示されています。
ベトナム戦争証跡博物館の基本情報
ベトナム戦争証跡博物館の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 28 Vo Van Tan St, Dist 3, Ho Chi Minh |
電話 | +842839305587 |
営業時間 | 7:30~17:30 |
入場料 | 40,000ドン |
HP | https://baotangchungtichchientranh.vn/ |
おわりに
以上、ベトナム戦争証跡博物館についての紹介でした。
ホーチミンへ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。