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【靖国神社】田中支隊忠魂碑の見どころ・感想・基本情報※シベリア出兵の犠牲者を悼む

靖国神社にある田中支隊忠魂碑について紹介します。

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田中支隊忠魂碑の見どころと感想

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田中支隊忠魂碑はどんなところ?

靖国神社内にある田中支隊忠魂碑は、シベリア出兵中に壊滅的な被害を受けた田中支隊の犠牲を追悼するために建立された碑です。大正8年2月25日、田中勝輔少佐が指揮する歩兵第七十二聯隊第三大隊は、シベリアのユフタ近郊で過激派軍との戦闘に参加しました。田中支隊は約20倍の敵に包囲され、ほぼ全員が戦死するという壮絶な最期を遂げました。碑文には、彼らの勇敢な戦いと最後の瞬間が刻まれています。

シベリア出兵は、第一次世界大戦後の混乱期に、ロシア革命による影響を封じ込めるために連合国が行った軍事干渉です。日本を含む連合国は、チェコ・スロバキア軍の救援を名目にシベリアに軍を派遣しました。日本は7万以上の兵力を投入し、シベリア東部での戦闘に従事しましたが、多くの犠牲を出し、最終的には1922年に撤兵しました。

田中支隊忠魂碑は、昭和9年に九段下の牛ヶ淵に建立され、その後平成8年に現在の靖国神社内に移設されました。この碑は、シベリア出兵における日本軍の苦難と犠牲を後世に伝える遺産となっています。

田中支隊忠魂碑へのアクセス(行き方)

東西線・半蔵門線・都営新宿線九段下駅(出口1)より徒歩約5分程度。

見どころ・感想

説明版には以下のようにあります。

田中支隊忠魂碑
 昭和九年二月二十六日田中支隊生存者山崎千代五郎等建設
 昭和四十三年二月二十七日再建
 平成八年九月三日現在地に移設

 第一次世界大戦は、四年余にわたって戦われたが、特にロシアに与えた影響は甚大で、
大正六年(一九一七年)三月、革命が起り、翌年三月にはドイツと単独講和を締結して
ロシア軍は殆ど解体状態となった。
 当時オーストリア・ハンガリー軍のチェコ・スロバキア人兵士の中からロシア軍に投降
し、連合国側に協力していた約五万のチェコ・スロバキア軍団は、ウラジオストクから欧
州の連合国側戦線に増援のため同地に移動していたが、各地でロシア過激派(革命派)等
の抵抗を受けていたので、日本、アメリカ、イギリス、フランス等の各国はチェコ・スロ
バキア軍救援の名目でシベリアに軍を派遣することを決した。
 日本からは第十二師団が派遣されることとなり、大正七年(一九一八年)八月、ウラジ
オストクに上陸し、九月初めにはハバロフスクに進軍した。田中支隊が属する歩兵第七十
二聯隊は、更に西進してアムール州(現在の中国黒竜江省北方)方面の過激派討伐に任じ
たが、広域のため小部隊を僻地に分散配置し苦戦を強いられていた。第三大隊長田中勝輔
少佐は砲兵等の配属を受けて田中支隊を編成し、大正八年(一九一九年)二月二十五日、
敵の退路を遮断する任務を受け、ユフタ(ブラコベシチェンスク北方)付近に達するや、
敵の大集団が北方に退却しつつあるのを知り、香田驍男歩兵少尉の指揮する小隊(四十四
名)を偵察のため先遣したが、約二十倍の敵の攻撃を受け負傷者三名の外全員戦死した。
支隊主力(一五〇名)は香田小隊を赴援中、二十六日朝香田小隊を覆滅した敵と遭遇した
が衆寡懸絶して包囲され、敵に多大な損害を与えたが支隊長は敵弾を受けて自刃し、全員
壮烈な戦死を遂げた。更に、配属の砲兵中隊及び歩兵一小隊は西川達次郎砲兵大尉が指揮
し、ユフタにおいて待命中、主力方面に銃声を聞き救援に赴いたが優勢な敵と衝突し、負
傷して戦場を退いた五名の外一〇七名悉く火砲と運命を共にした。
 この忠魂碑は、重傷を負い生還された山崎千代五郎氏等が戦友の悲壮な最期を想起し、
その神霊を慰めるため昭和九年二月二十六日、九段坂下に建立したものを平成八年九月
三日現在地に移設したものである。
 本碑台座部分には、大正八年二月二十七日、第十二師団長大井成元陸軍大将から同支隊
に授与された感状(昭和四十三年二月二十七日再建複刻)が刻まれている。

  平成八年九月三日

   歩兵第七十二聯隊戦友会
   靖国神社

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田中支隊忠魂碑の基本情報

田中支隊忠魂碑の場所の地図は以下の通りです。

住所 〒102-0073 東京都千代田区九段北2丁目1

おわりに

以上、田中支隊忠魂碑についての紹介でした。

靖国神社へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。

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