横浜のベーリック・ホールについて紹介します。
横浜・山手に残るスパニッシュ様式の邸宅です。
この記事の概要
ベーリック・ホールの見どころと感想

ベーリック・ホールはどんなところ?
ベーリック・ホールは、1930年にイギリス人貿易商B.R.ベリックの邸宅として建てられた洋館です。設計を手掛けたのは、山手111番館などでも知られるアメリカ人建築家J.H.モーガンで、戦前の山手に建てられた外国人住宅の中では最大規模を誇ります。戦後はカトリック・マリア会に寄贈され、セント・ジョセフ・インターナショナル・スクールの寄宿舎として長く使用されました。
外観は、スレート葺きの屋根や鎧戸、上げ下げ窓、煙突など洋館らしい意匠が見られる一方、深建物はスパニッシュスタイルを基調とし、明るい色の外壁と赤い瓦屋根、3連アーチの玄関、四つ葉形の小窓などが特徴的です。内部にもアーチや装飾的なアイアンワークが取り入れられ、かつての山手の外国人邸宅らしい優雅さを感じさせます。現在は横浜市認定歴史的建造物として一般公開されています。
ベーリック・ホールへのアクセス(行き方)
みなとみらい線元町・中華街駅6出口より徒歩約10分。
JR根岸線石川町駅元町口(南口)より徒歩約12分。
見どころ・感想
外観はクリーム色の外壁に赤い瓦屋根、煙突、緑色の窓枠などが組み合わされ、スパニッシュスタイルらしい華やかな雰囲気を感じさせます。

建物に近づくと、玄関前に並ぶ大きな3連アーチがひときわ目を引きます。

館内へ入ってまず印象的なのが、1階のリビングルームです。

約47畳、天井高約4mという広々とした空間で、石張りの暖炉や大きなアーチ窓が設けられています。ベーリック・ホールが大規模な外国人邸宅であったことを実感できる部屋です。
リビングルームの隣には、三方向をアーチ状の窓に囲まれたパームルームがあります。

白黒の市松模様の床と籐の家具が軽やかな雰囲気をつくり、窓から差し込む光によって明るく開放的な空間となっています。奥には獅子頭をあしらった壁泉も設けられています。
続いてこちらはダイニングルームです。

中央に大きな食卓が置かれ、濃い色の木材を使った重厚な化粧梁組天井と暖炉が、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。明るいリビングルームとはまた異なる、格式を感じさせる空間です。
1階から2階へ向かう階段では、装飾的な鉄製のアイアングリルが目を引きます。

縦横の桟に渦巻き状の幾何学模様を組み込んだ意匠が美しく、足元には市松模様のタイルと蛇紋岩を組み合わせた床が広がっています。
階段を上がった2階には家族や来客のための個室が並びます。こちらはもともと主人寝室として使われていた部屋で、現在は書斎として復元されています。

中央には大きな机が置かれ、壁には写真や絵が飾られるなど、落ち着いた雰囲気の空間となっています。
こちらは婦人寝室です。ベッドや鏡台、チェストが置かれ、柔らかな色合いでまとめられた室内からは、ほかの部屋とは少し異なる優雅な雰囲気が感じられます。

ウォークインクローゼットや靴収納、サンポーチも備えられており、当時の裕福な家庭の暮らしぶりをうかがえる部屋です。
こちらの鮮やかな青緑色の壁が印象的な部屋は令息寝室です。

フレスコ技法による磨き壁に加え、壁面には四つ葉形の「クワットレフォイル」と呼ばれる小窓が設けられており、ベーリック・ホールを象徴する意匠を間近に見ることができます。
最後はこちらの客用寝室です。現在はソファやテーブルを配置した客間風の設えとなっていますが、もともとは来客用の寝室として計画された部屋です。

落ち着いた青系の内装にクワットレフォイルの小窓がアクセントを添え、大きな窓から光が差し込むゆったりとした空間となっています。
ベーリック・ホールの基本情報
ベーリック・ホールの場所の地図は以下の通りです。
| 住所 | 〒231-0862 横浜市中区山手町72 |
| 開館時間 | 9:30~17:00 |
| 休館日 | 第2水曜日、年末年始 |
| 入館料 | 無料 |
| HP | https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/Berrick-Hall/ |
おわりに
以上、ベーリック・ホールについての紹介でした。
横浜へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。