横浜の外交官の家について紹介します。
明治の外交官が暮らしたアメリカン・ビクトリアンの洋館です。
外交官の家の見どころと感想

外交官の家はどんなところ?
外交官の家は、明治期の外交官・内田定槌の私邸として、1910年(明治43年)に東京・渋谷区南平台に建てられた洋館です。設計を手掛けたのはアメリカ人建築家J.M.ガーディナーです。1997年に横浜市へ寄贈されたのを機に、山手イタリア山庭園へ移築・復原されました。同年には旧内田家住宅として国の重要文化財に指定されています。
木造2階建ての建物は、下見板張りの外壁や天然スレート葺きの屋根を備え、アメリカン・ビクトリアンの影響を感じさせる華やかな外観が特徴です。八角形の塔屋や切妻屋根、張り出しを組み合わせ、変化に富むシルエットをつくり出しています。館内には客間や食堂、寝室、書斎などが設けられ、明治末期の外交官一家の暮らしを伝える貴重な洋風住宅となっています。
外交官の家へのアクセス(行き方)
JR根岸線石川町駅元町口(南口)より徒歩約6分。
みなとみらい線元町・中華街駅6出口より徒歩約17分。
見どころ・感想
淡いクリーム色の下見板張りの外壁にブラウンの窓枠や鎧戸が映え、切妻屋根や張り出しを組み合わせた変化のある外観が印象的です。

玄関扉の装飾は内田家の家紋が取り入れられたデザインになっています。

1階には来客をもてなすための食堂があります。

大きなダイニングテーブルを中心に落ち着いた色調でまとめられ、外交官の邸宅らしい格式を感じさせる空間です。現在のテーブルは、残されていた脚を手掛かりに復元されたものだそうです。
食堂に続いて見られる大客間は、賓客を迎えるための応接空間です。

重厚さの中にも落ち着いた雰囲気があり、家族の生活空間とは異なる「もてなしの場」としての性格が感じられます。
大客間のそばには、庭に面した明るいサンルームが設けられています。

大きな窓に囲まれ、室内にはたっぷりと自然光が入り込みます。籐の椅子と丸テーブルが置かれた開放的な空間からは庭園を望むことができ、重厚な客室とは対照的な軽やかさが印象的です。
1階から2階へは、こちらのコの字状に折れ曲がる木製の階段を上っていきます。

階段を上がって2階へ進むと、主人のために設けられた書斎があります。

窓に囲まれた明るい室内には机などが置かれ、落ち着いて仕事や読書に向き合えそうな空間です。1階の華やかな接客空間とは異なり、外交官一家の私的な暮らしを感じさせます。
書斎に続いて見られるのが、主人夫婦が使用した寝室です。

2台のベッドが並ぶゆったりとした室内で、窓辺にはテーブルと椅子も置かれています。装飾は比較的控えめで、来客を迎える1階とは異なる、家族の生活空間としての落ち着いた雰囲気が感じられます。
館内には展示室も設けられ、建物の設計者J.M.ガーディナーの作品や外交官の暮らしなどに関する資料が紹介されています。

外交官の家の基本情報
外交官の家の場所の地図は以下の通りです。
| 住所 | 〒231-0862 横浜市中区山手町16 |
| 開館時間 | 9:30~17:00 |
| 休館日 | 第4水曜日、年末年始 |
| 入館料 | 無料 |
| HP | https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/gaikoukan/ |
おわりに
以上、外交官の家についての紹介でした。
横浜へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。