横浜にある旧横浜生糸検査所(横浜第二合同庁舎)について紹介します。
1926年竣工の歴史的建造物をレプリカ再建した建物です。
この記事の概要
旧横浜生糸検査所の見どころと感想

旧横浜生糸検査所はどんなところ?
旧横浜生糸検査所は、日本の生糸輸出を支えるために1896年に設立されました。当時の横浜港は、日本最大の生糸輸出拠点であり、品質管理の重要性が高まったことから、公的な検査機関として誕生しました。しかし、1923年の関東大震災で施設が甚大な被害を受けたため、1926年に現在の横浜市中区北仲通に再建されました。設計を担当したのは、日本における鉄筋コンクリート建築の先駆者として知られる建築家の遠藤於菟(えんどうおと)です。
新しい生糸検査所は、鉄筋コンクリート造4階建てで、赤レンガを貼った柱や重厚なファサードが特徴でした。屋上には噴水庭園が設けられ、市民からは「キーケン(生糸検査の略)」の愛称で親しまれていました。生糸の検査業務は1980年に統合され、1990年には横浜第二合同庁舎の建設に伴い解体されました。しかし、歴史的価値を考慮し、新庁舎の低層部分には旧検査所の外観が忠実に再現され、現在も横浜の歴史を伝える建築として残っています。
旧横浜生糸検査所へのアクセス(行き方)
みなとみらい線馬車道駅4出口より徒歩約1分。
JR・横浜市営地下鉄桜木町駅より徒歩約10分。
見どころ・感想
シンメトリーな重厚感のある外観です。

正面上部や柱頭などに生糸にちなんだモチーフの装飾が見られます。

旧横浜生糸検査所のすぐ近くには、旧帝蚕倉庫事務所(旧横浜生糸検査所附属倉庫事務所)もあります。

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旧横浜生糸検査所の基本情報
旧横浜生糸検査所(横浜第二合同庁舎)の場所の地図は以下の通りです。
住所 | 〒231-0003 神奈川県横浜市中区北仲通5丁目57 |
おわりに
以上、旧横浜生糸検査所についての紹介でした。
横浜へ行った際には訪れてみてはいかがでしょうか。