【書評】嵐よういち『おそロシアに行ってきた』は筋金入りのバックパッカーによるロシア旅行記!

嵐よういち おそロシアに行ってきた 書評

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今回は、嵐よういち『おそロシアに行ってきた』という本について紹介します。

筋金入りのバックパッカーである旅行作家の嵐よういち氏によるロシア旅行記です。

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嵐よういち『おそロシアに行ってきた』の書籍情報

タイトル おそロシアに行ってきた
著者 嵐よういち
出版年 2018年
出版社 彩図社

目次

本の目次

  • 第1章 日本から一番近いヨーロッパ『ウラジオストック』
  • 第2章 ロシアが実効支配を続ける『樺太(サハリン)』
  • 第3章 ロシアの飛び地『カリーニングラード』
  • 第4章 ヨーロッパ最大の都市『モスクワ』
  • 第5章 世界遺産都市『サンクトペテルブルク』
  • 第6章 極寒のシベリア『イルクーツク』

嵐よういち『おそロシアに行ってきた』の内容紹介と感想

概要

この本は、海外ブラックロードシリーズでお馴染みの筋金入りのバックパッカーである旅行作家の嵐よういち氏が、ロシアを旅した際の旅行記です。

バックパッカーとして南米やアフリカなど世界各国を訪れている嵐氏ですが、ロシアを訪れるのは今回の旅が初めてとのことで、そのイメージはステレオタイプなものしかなかったと言います。

俺も昔から世界中を旅してきたが、ロシアについてのイメージはほとんど湧いてこないし、ロシアの“前身”であるソ連については、テレビや映画、スパイ小説などから得た情報しかなく、社会主義の親玉で悪いことばかりしている国で、国民には自由がなく苦しい生活を強いられているといった偏った印象しか持っていなかった(まえがきより)。

そんな嵐氏が、旅行後は、なぜかわからないけどロシアが好きになったようです。

みんなに聞かれるんだけど、俺もなぜかわからないんだよ。ロシア人は一見、不愛想だけど、実は優しい人が多いんだよね。距離感が独特というか、あまり干渉してこないのに困っているときは助けてくれる。行けば行くほど好きになるし、ロシア語を覚えればもっと楽しくなるに違いないね(あとがきより)。

おそロシアという題名から想像されるような危険な場所に行ったり、危険な目に遭ったりしているわけではないですが、普通に面白いロシア旅行記です。

一旅行者目線で見るロシア

今回、嵐氏がロシア旅行で訪れたのは以下の都市です。

  • ウラジオストック
  • 樺太(サハリン)
  • カリーニングラード
  • モスクワ
  • サンクトペテルブルク
  • イルクーツク

簡単に各都市について説明すると、ウラジオストックは日本から飛行機で約2時間30分の距離に位置するロシア極東の都市です。樺太(サハリン)は1945年8月に当時のソ連が日ソ中立条約を破棄して侵攻し占領された場所です。カリーニングラードはバルト海に接する港湾都市でポーランドとリトアニアに挟まれた飛び地です。モスクワは言わずと知れたロシアの首都であり最大の都市です。サンクトペテルブルクは芸術の都にしてモスクワに次ぐロシア第2の都市です。イルクーツクはシベリアに位置し氷点下20℃以下になる極寒の地です。

こうして見ると、旅行者としてどこも興味を搔き立てられる場所ばかりで、行き先のチョイスが絶妙です。

これらの各都市を旅行しながら、要所要所にその場所を訪れれば自ずと興味が湧くようなその土地の歴史やゆかりの人物などの紹介を挟み、街や人の印象について触れられています。専門家ではなくあくまでも一旅行者(バックパッカー)という視点から、素朴な疑問や率直な印象が正直に語られていることに好感を持ちます。

行き先でとりわけ興味深かったのはサハリンのです。かつては日本だった樺太(サハリン)で、豊原(ユジノサハリンスク)や真岡(ホルムスク)などに赴き、日本統治時代の面影を辿りながら当時の生活を偲ぶ様は、著者と一緒に旅しているような感覚になりました。

おわりに

以上、嵐よういち『おそロシアに行ってきた』についての紹介でした。

この本を読むと自分もロシアに旅行に行ってみたくなりますが、2022年2月以降、ロシアはずいぶん遠い国になってしまったように感じます。

また普通に旅行できる日は来るのでしょうか。

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